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第235回英国ダービー(GI、芝1マイル4ハロン10ヤード=約2423メートル、1着賞金78万2598ポンド=約1億3465万円)が6月7日(土)、ロンドン郊外のエプソム競馬場で16頭によって争われ、J.オブライエン騎乗の1番人気オーストラリア(牡3歳、アイルランド=A.オブライエン厩舎)が2着に1馬身1/4差をつけて優勝した。勝ちタイムは2分33秒63(良馬場)。道中は中団の外めを進み、直線でひと足早く抜け出したキングストンヒルを競り落とす危なげないレース運び。英2000ギニーでは1/2馬身+クビ差の3着だったが、4ハロン距離が延びた英国ダービーで見事に栄冠に輝いた。
オーストラリア(Australia)は父ガリレオ、母ウィジャボード、母の父ケープクロスという血統のイギリス産馬。通算成績5戦3勝。重賞勝ちは、2013年ICONブリーダーズカップジュヴェナイルターフトライアルS(愛GIII)、2014年英国ダービー(GI)。
オーストラリアの母ウィジャボードは英&愛オークスや、香港ヴァーズ、ブリーダーズCフィリー&メアターフなど、GIを7勝した名牝で、2004年&2006年のヨーロッパ年度代表馬(カルティエ賞)に輝いたほか、ジャパンCでも2005年5着(勝ち馬はアルカセット)、2006年3着(勝ち馬はディープインパクト)と好走しており、日本のファンにもなじみが深い。
ジョセフ・オブライエン騎手は、2012年のキャメロットに続く2度目の英国ダービー制覇。エイダン・オブライエン調教師は2001年ガリレオ、2002年ハイシャパラル、2012年キャメロット、2013年ルーラーオブザワールドに続く3年連続、5度目の英国ダービー優勝をなしとげた。