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ハンソデバンドの父マンハッタンカフェは近年では有名な夏の上がり馬で菊花賞、有馬記念、天皇賞・春制覇と徐々に力を付けていったが、産駒はレッドディザイア、ジョーカプチーノなど早い時期から活躍している。距離適性もマイラーから長距離馬まで幅広いが、この馬は母父がアフリート。マイルから2000メートルあたりが適性と見る。マイルで連勝しているが、200メートルの距離延長は何ら問題ない。
2戦2勝で挑むアリゼオの父シンボリクリスエスは、代表産駒サクセスブロッケンやマチカネニホンバレの印象が強く、ダート向きの産駒が多いように感じるが、昨年は芝61勝、ダート58勝でほぼ同数(JRAのみ、障害を除く)。NZTのサンカルロや、青葉賞のアプレザンレーヴ、アーリントンCのダンツキッスイなど、3歳春の成績も悪くない。素質馬は早い時期から活躍する傾向があって、距離も中距離以上が向く。
ダノンシャンティの父フジキセキの産駒はマイル前後に向く馬が多い一方、ドリームパスポートのように距離をこなす馬もいる。伯父にラーイやシングスピールがいるように母系の質も高い。
クロフネ産駒のロジサイレンスは2000メートルの新馬戦を勝っているが、産駒はスリープレスナイトを筆頭に距離に限界があるタイプが多い。重賞で力勝負になった時に、距離の壁が出ないかどうか心配がある。
中距離向きという意味ではスペシャルウィーク産駒のダイワアセット。母の父タイキシャトルはマイラーでも、マイラーを母に持つトライアンフマーチやブエナビスタがクラシックで活躍したように、問題はないはずだ。(血統取材班)