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GⅠシリーズはひと休みで、東京では日曜メインにアルゼンチン共和国杯(11月3日、GⅡ、芝2500メートル)が行われる。2015年Vのゴールドアクターなど、近年はここを勝ったのちにGⅠタイトルを手中に収める馬も多く、ジャパンCや有馬記念を占う意味でも注目が集まる一戦だ。
ショウナンバシット(栗東・須貝尚介厩舎、牡4歳)は札幌日経オープン、タイランドCと札幌芝2600メートルでリステッド、オープン特別を連勝。3歳春の若葉Sを勝った後は勝利から見放されていたが、ここにきてひと皮むけた印象だ。今回は58キロのハンデを背負うが、充実した今なら重賞初制覇のシーンがあっていい。
クロミナンス(美浦・尾関知人厩舎、牡7歳)はオープンに上がってからアメリカジョッキークラブC3着、日経賞2着、目黒記念3着とGⅡで安定した走りを見せている。休養がちだったため、7歳秋でもまだキャリアは13戦と心身ともにフレッシュだ。重賞未勝利で58キロは少し見込まれた感じだが、東京芝は【2・1・2・1】と相性が良く、引き続き首位争いが期待できる。
ミクソロジー(栗東・辻野泰之厩舎、牡5歳)=58キロ=は前走・産経賞オールカマーで11着だったが、1年7カ月の長期休養明けを考慮すれば仕方がない結果だ。4連勝でダイヤモンドSを制した素質は非凡で、ひと叩きした今回は変わり身が期待できそうだ。
古豪マイネルウィルトス(栗東・宮徹厩舎、牡8歳)=57・5キロ=は、このレースに2度出走してともに2着。重賞戦線で差のないレースを続けている。馬場状態を問わずに走れる点も強みだ。
セレシオン(栗東・友道康夫厩舎、牡5歳)=57キロ=は鋭い末脚を武器に関越S3着、新潟記念2着と好走。距離延長が鍵になりそうだが、決め手はGⅡでも通用する。
ハヤヤッコ(美浦・国枝栄厩舎、牡8歳)はトップハンデの58・5キロ。前走のタイランドC3着の内容からも年齢的な衰えは感じない。雨で馬場が渋れば上位争いに加わる可能性は十分ある。
京都大賞典で3着に好走したメイショウブレゲ(栗東・本田優厩舎、牡5歳)=56キロ=や、詰めの甘さが課題も長丁場では安定感があるサヴォーナ(栗東・中竹和也厩舎、牡4歳)=57・5キロ=なども差はない。