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施行距離が芝1400mから芝1600mへと延伸された2016年以降、ディープインパクト産駒が【5.3.3.15】と他の追随を許さぬ成績を残している。同産駒は2016~2021年の6年間で5勝、勝利できなかった2018年においても、勝ち馬とタイム差なし、アタマ差2着で11番人気のレッドアヴァンセが入線していた。なお、2021年3着ドナウデルタ、2022年2着アンドヴァラナウトなど、近年は母の父としてディープインパクトの名前を見かける機会が増えつつある。
ほか、重厚な欧州血脈を母系に抱える馬が波乱を演出しており、2018年2着レッドアヴァンセ(11番人気)はダンシングブレーヴ、2019年2着アマルフィコースト(12番人気)、2020年3着ディメンシオン(11番人気)、2022年1着メイショウミモザ(9番人気)の3頭はSadler's Wellsの血を引く。単勝68.7倍という人気薄ながら勝利をつかんだメイショウミモザにおいては、2代母パパゴがダンシングブレーヴの従妹にあたる続柄でもあった。
マスクトディーヴァは、父ルーラーシップ×母マスクオフ(母の父ディープインパクト)。「父キングカメハメハ系×母の父ディープインパクト」の組み合わせは、21年3着ドナウデルタ、22年2着アンドヴァラナウトが出ており、後者においてはルーラーシップの姪にあたる続柄でもある。本馬においては2代母の父ホワイトマズルを介してダンシングブレーヴの血を引くことも強調しやすく、上位人気に違わずぞんざいには扱えない存在だろう。
モリアーナは、父エピファネイア×母ガルデルスリール(母の父ダイワメジャー)。18年1着ミスパンテールの父系と母系を入れ替えたような配合となるが、同馬を勝利に導いた横山典弘騎手が鞍上というのも興味深いところ。なお、父系祖父シンボリクリスエスは、母の父として21年2着マジックキャッスル、23年2着サブライムアンセムなども出す。また、本馬は異彩を放ったディープインパクトと同牝系という血統背景にも注目したい存在だ。
【血統予想からの注目馬】
①マスクトディーヴァ ⑥モリアーナ