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ウマニティ重賞攻略チームが、毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回はスプリンターズS・調教予想(最終版)をお届けします!
日曜日に行われるスプリンターズSの出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①ナムラクレア【A】
栗東坂路単走(27日)。全体時計を抑えた内容ながら、首をしっかり使って活気は十分すぎるほど。馬場をきちんと掴んで走れているし、脚元の動きも実に俊敏。軽い促しに対する反応と伸びも良かった。水曜追い時点の気配に関しては申し分ない。
②テイエムスパーダ【B】
栗東坂路単走(27日)。中2週続きのローテと輸送を考慮して、控えめな内容。つまずくような感じで、脚を馬場に取られる場面もあったが、フットワーク自体は柔らかく、手前替えもスムーズ。ラストの動きだけなら、前回の最終追い時よりもいいぐらい。少なくともデキ落ちという印象はない。
③ピクシーナイト【C】
栗東坂路併走(27日)。四肢のさばきや体の使い方は悪くないのだが、鞍上が手前変換を幾度も促すも、その都度バランスを崩すだけで、なかなか替わらない。ラストの肩ムチに対する反応の渋さも気になるところ。高評価するには躊躇してしまう内容だった。
④ナランフレグ【B】
美浦南W併走(27日)。1週前は前のめり気味の走りだったが、今回は首を振る位置が改善され、バランスが良くなった。四肢のさばきは柔らかく、それでいて力感もある。昨年3着時のデキを超えるまでには至らないかもしれないが、劣ることもない。おおむね態勢は整ったと判断してよさそうだ。
⑤ウインマーベル【B】
美浦南W併走(27日)。首を振る位置こそ高めも、肩の可動域は大きく前肢の回転もスムーズ。ジリ脚気味ではあるが、これでも同馬とすれば動いているほう。昨年2着時がそうだったように、このひと追いでガラッと変わる可能性はある。当日の気配を注視したい1頭だ。
⑥ママコチャ【A】
栗東坂路併走(27日)。1週前は左手前での動きが緩慢に見えたが、それが随分と解消されている。脚さばきが素軽くなり、体の使い方も良くなった。前向きな面を出しながらもタメはきいているし、ゴーサインに対する反応もいい。このひと追いでさらに上向く可能性もある。高く評価したい1頭だ。
⑦オールアットワンス【C】
美浦南W併走(27日)。低い重心を保ち、ラストまでキビキビと走れている。体調面は良さそうだが、1週前と同様に手前替えがひと息だったのは気がかり。久々の1200m戦、しかもG1に挑むことを考えれば、何らかの形でこなして欲しかった。善戦はできても勝ち負けまではどうか。
⑧メイケイエール【C】
栗東CW単走(27日)。折り返し手綱を外し、助手さんが跨っての調整。スピードに乗ってからの動きは伸びやかだったが、最後は力を抜いて流すような感じに。良くも悪くも本気で走っていない。本番でジョッキーが上手にエスコートできれば、という条件付きの狙いとなろう。
⑨アグリ【B】
栗東坂路併走(27日)。気持ち右斜めに構えたフォームながらも、弾むようなフットワークで登坂。低い重心を保ち、前進気勢も高い。惜しむらくは、ラストで手前を戻してしまった点。極端に強い負荷をかけたわけではないので、もう少し踏ん張って欲しかったような気も。今回はB判定としたい。
⑩マッドクール【B】
栗東坂路単走(27日)。手前替えの際に少しバランスを崩して、体の向きが変わり右のラチ寄りへ。そのまましばらく進むも、鞍上の足がラチに近づきすぎたため、最後は乗り役がブレーキをかけてしまった。見た目は良くないが、脚さばきは実に力強く回転も鋭い。それを踏まえてのB判定。
⑪ジュビリーヘッド【B】
栗東坂路単走(27日)。整える程度の内容ながら、フォームはまとまっており、四肢のさばきも力強い。集中力を欠き気味で、反応も鈍かった1週前と比べれば、様子は良くなっている。いい時の雰囲気に近づきつつある印象。それなりに動ける仕上がりとみたい。
⑫ドルチェモア【C】
栗東坂路併走(27日)。最終的に先着こそ果たしたが、パートナーが歩調を合わせるように引っ張ってくれたおかげでもある。肝心の動きはひと息で、頭の位置が安定せず、フットワークもバラつき気味。いい時はもっと楽な感じで登坂していた馬。それを思うと評価は上げづらい。
⑬ジャスパークローネ【A】
栗東坂路単走(28日)。手前替えの際に一瞬グラついたが、割り引くほどではない程度。それを除けば、体幹しっかりの安定した走り。フットワークのバランスが良く、回転力も高い。見せムチに対しても好反応を示していた。もともと攻め駆けする馬ということを考慮しても、気配の良さは目を引くものがある。好仕上がり。
⑭エイシンスポッター【C】
栗東坂路併走(27日)。脚さばき自体は悪くないのだが、この馬としては珍しく体軸がブレ気味の走り。それでも、集中を切らさず懸命に駆け上がっていたが、最後は手前を戻してしまった。好調時の気配には一歩及ばないように思える。
⑮キミワクイーン【B】
美浦南W併走(27日)。頭の位置は高めだが、それはいつものこと。ピッチ走法の馬なりにトビの高さを保ち、四肢の回転もスムーズ。軽い促しにも、きちんと対応していた。僚馬をパスした直後にソラを使っていたが、それまでの動きは決して悪くなかった。及第点の仕上がりだろう。
⑯モズメイメイ【C】
栗東坂路併走(27日)。直線の中盤ぐらいまでは力強い脚どりで登坂していたが、その後は疲れたのか手前を戻したうえに失速。フットワークも乱れてしまった。こんな様子でも結果を出すことがある馬とはいえ、調教観点的に高評価はしづらい。
【調教予想からの注目馬】
A判定は3頭。1番手は、⑬ジャスパークローネとする。体幹しっかりの好フォーム、回転鋭い脚さばきが印象的。集中力が高く、ラストの反応と伸びも良かった。馬場や展開などの不確定要素はさておき、仕上がり面での不足はない。
軸ブレの少ないフォームと俊敏なフットワークが目を引く、①ナムラクレアを僅差の次位に。ひと追いごとの良化が顕著な、⑥ママコチャも注目に値する。
<注目馬>
⑬ジャスパークローネ ①ナムラクレア ⑥ママコチャ
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