ウマニティ重賞攻略チームが、毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察！今回はマイルチャンピオンシップ・調教予想(最終版)をお届けします！


日曜日に行われるマイルチャンピオンシップの出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。

※評価は上からＡ～Ｄ、Ｆ（判定不能）の5段階

①ホウオウアマゾン【Ｂ】
栗東坂路単走。少し僚馬に食ってかかるような仕草を見せたが、稽古ではズブい面を出すことが多い馬。良い意味での前進気勢と捉えることもできる。フットワークに硬さはなく、鞍上の指示に対する反応も悪くない。1度実戦を使って、着実に状態は上向いている。


②クリノガウディー【Ｃ】
栗東坂路単走。距離延長を踏まえて、時計を抑えた折り合い重視の調整。気分良く行かせてもらえないせいか、道中は力みがち。それでいて鞍上の仕掛けに対する反応が薄く、最後はステッキが入る始末。消化不良の感が強く、積極的には手が出ない。

③シュネルマイスター【Ａ】
美浦南Ｗ併走。少しテンションが高いが、前回から距離短縮のマイル戦に臨むことを思えば、許容範囲の部類だろう。前回の最終追い切り時と比べると、タメをしっかり作れているし、身体の柔軟性も高い。脚どりも力強く、ここ目標にきっちり仕上げてきた印象を受ける。

④サリオス【Ｂ】
美浦南Ｗ併走。前肢を大きく使った走りは見映えが良く、課題である手前の切り替えもこなしている。結果が出ていない近走から、アテにならない部分があるのは確かだが、少なくとも一頓挫あって中間の調整過程に狂いが生じた、昨年のマイルＣＳ当時より雰囲気はいい。

⑤サウンドキアラ【Ｂ】
栗東坂路単走。重賞を3連勝した当時に比べると、やや迫力を欠いているように思える。とはいえ、四肢のさばきに力強さが出てきているし、前後のバランスも整ってきた。前向きさもあり、いい頃の状態に迫っているのは事実。侮れない存在だ。

⑥ケイデンスコール【Ｂ】
栗東坂路単走。鞍上に促されると前を向いて鋭く加速。上々の伸び脚を披露した。ただ、最後まで手前は右のまま。右回りのＧ1に臨むことを思うと、少し不安を覚えるのも確か。今回は加速ラップを評価してのB判定にとどめておきたい。

⑦インディチャンプ【Ｂ】
栗東坂路併走。しまいが甘くなるところは変わらないが、序盤から中盤にかけての、かき込みが利いた力強いフットワークには見どころがあった。ひと追いごとに、良い意味での前向きさが出てきている印象。マークを怠れない1頭だ。

⑧ダーリントンホール【Ｃ】
美浦南Ｗ併走。終始先行する形で、そのまま先着を果たしたものの、気持ちが高ぶっているのか、力んで走っているように映るのは気になるところ。見た目以上に制御の面で苦労しているように思える。上位進出には鞍上の巧みなエスコートが不可欠と言えよう。

⑨グレナディアガーズ【Ａ】
栗東坂路単走。折り合いを欠くことなく、最後まで集中力を保って登坂。前肢を有効に使って馬場を力強く蹴り込む姿は見映えが良く、追えば伸びそうな余力を十分に残しているのも好感が持てる。いい状態で本番に臨めそうだ。


⑩ロータスランド【Ａ】
栗東坂路単走。キビキビとした動きが目を引き、集中力も十分。混雑する時間帯で馬が密集するなか、ブレの少ない好フォームで活気良く登坂する姿は見映えがいい。Ｇ1級との力関係はさておき、自身の気配は高水準の域にある。

⑪カテドラル【Ｂ】
栗東坂路単走。後肢がやや甘く、前肢のさばきも少し硬く映るが、それはいつものこと。フォームのブレは少なく、馬場に対するアプローチも悪くない。前回の中間時と比べて、特に劣る点は見当たらず、いい仕上がり具合ではないか。

⑫グランアレグリア【Ｂ】
美浦南Ｗ併走。四肢のさばきが若干硬く映るものの、前回の最終追い切り時のように勢いに任せて突っ走ることなく、余裕を持って運べているのは好印象。欲を言えばもう少し迫力が欲しいが、雰囲気自体は決して悪くない。及第点のデキにある。

⑬ダノンザキッド【Ｂ】
栗東ＣＷ単走。鞍上の仕掛けに対する反応が薄いが、単走だと掛かり癖を出さないため、いつもこんな感じ。それでも脚元の動きは力強く、四肢の可動域も広い。状態は悪くなさそうなので、あとは本番で常識にかかるかどうか。そのあたりが焦点となる。

⑭リプレーザ【Ｄ】
栗東坂路単走。それなりのラップを刻んだものの、左右にブレ気味の走りで、安定感という面では今ひとつ。ハミを嫌がっているように見えるあたり、まだまだ発展途上なのかもしれない。素質の高さは認めても、相手強化のＧ1で大望まではどうか。

⑮サウンドカナロア【Ｃ】
栗東ＣＷ併走。しまい重点の調整を施し、最後は手ごたえ優勢の形でゴールした。まとまりのあるフォームで走れており、それなりの上積みはありそうだが、今回の舞台で躍進を見込めるデキに達しているかと言えば微妙な線。ここは次戦以降を見据えたステップアップの場と捉えるのが正解かもしれない。

⑯レインボーフラッグ【Ｃ】
栗東ＣＷ単走。序盤から飛ばしたので、しまいが甘くなるのは仕方ないだろう。ただ、右手前が勝る走りからパワー馬場の阪神、かつ適距離ではないマイルの舞台で能力を発揮できるかどうかについては疑問。評価は上げづらい。


【調教予想からの注目馬】
Ａ判定は3頭。トップは⑨グレナディアガーズとする。力強さと鋭さを兼ね備えた、迫力満点の動きは目を引くものがあった。乗り込み量の不足もなく、デキについては申し分がない。


ここ目標にきっちり態勢を整えてきた感を受ける、③シュネルマイスターを2番手に。気配の良さが目立つ、⑩ロータスランドも上位評価に値する。

＜注目馬＞
⑨グレナディアガーズ　③シュネルマイスター　⑩ロータスランド

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