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シルクロードSが2日、京都競馬場で18頭によって争われ、3番人気で川田騎乗のアウィルアウェイが力強く差し切って重賞初勝利。今後は高松宮記念(3月29日、中京、GI、芝1200メートル)を含め、スプリント界の頂点を狙う。2着は6番人気のエイティーンガールで、1番人気のレッドアンシェルは18着だった。
発馬で後手に回っても、少し見込まれたハンデ55キロも関係なかった。アウィルアウェイが、スプリント界の新星として名乗りをあげる重賞初V。8カ月ぶりにコンビを組んだ川田騎手は、確かな成長に目を細めた。
「無事に(末脚が)届いてくれてホッとしています。きょうも上手にゲートを出ませんでしたが、道中はリズムよく、手応えよく回ってきました。外に出して加速しながら内との距離を確認して、これなら届くなと思って、安心して追っていました」
課題の発馬が決まらず、道中は中団後方で脚をためた。最後の直線は馬場のほぼ真ん中に進路を取ると、一完歩ごとに加速。タフな馬場を力強く駆け抜け、逃げ粘る先行勢をゴール前でまとめてとらえた。AJCCのブラストワンピースに続く2週連続の重賞Vとなった鞍上は「ハンデを重く背負わされた中でも勝ち切ってくれて、いい内容だったと思います」とうなずいた。
昨年のGI・安田記念、マイルCSを制して最優秀短距離馬に輝いたインディチャンプ(父ステイゴールド)を半兄に持つ良血。高野調教師は「エンジンはもともといいものがあって、それを使える肉体と精神力を身につけましたね。特に精神面で、競馬しても苦しくなりすぎなくなった」と充実ぶりを証言した。
今後はGI・高松宮記念だけでなく、海外挑戦も視野に。高野調教師は「ワールドワイドな時代なので、今後はオーナーと相談します。もうひとつ上に行ければいいなと思います」と夢を膨らませた。
父ジャスタウェイは2014年にドバイデューティフリー(現ドバイターフ)を制し、“世界一”に君臨したレジェンド。その血を受け継ぐ娘が歩む道も、輝かしいものになりそうだ。 (川端亮平)
アウィルアウェイ 父ジャスタウェイ、母ウィルパワー、母の父キングカメハメハ。鹿毛の牝4歳。栗東・高野友和厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は吉田勝己氏。戦績は10戦4勝。獲得賞金1億1876万円。重賞は初勝利。シルクロードSは高野友和調教師が初勝利、川田将雅騎手は2018年のファインニードルに次いで2勝目。馬名は意思+道。
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