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ウマニティ重賞攻略チームが毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回は大阪杯・調教予想(水曜版) をお届けします!
日曜日に行われる大阪杯の登録馬の当該週追い切り(追い切り映像が確認できた馬に限る)について、1頭ずつシンプルに考察していきます。予想の際にお役立てください。なお、出走馬確定後に最終版記事を改めて掲載します。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
アラタ【C】
美浦南W併走。前肢を地面に叩きつけるような力強い走りではあるが、コーナリングのフォームにブレが見られるし、直線での手前変換もひと息。ステッキを入れられた際の反応も薄く、この馬らしいキビキビとした快活な動きは最後まで窺えなかった。本調子とは思えず、大望まではどうか。
キラーアビリティ【B】
栗東CW単走。舌を出しながらの走りで見映えはよくないが、鞍上と息を合わせて折り合いはスムーズ。ひと頃の硬さが薄れ、そのぶん完歩が大きくなっている点も評価できる。デキ落ちはなさそうなので、あとは実戦に行っての集中力次第。それが焦点となろう。
ジェラルディーナ【B】
栗東CW併走。ここ最近の最終追いと同様、前受けする形。落ち着いて走れているし、1週前に見られた首の硬さが薄れ、体の使い方は随分と良くなった。抜群だったエリザベス女王杯当時の中間に比べると、動きの質は若干劣るが、大きく減点するほどでもない。この1本で仕上げは間に合いそうだ。
ジャックドール【A】
栗東CW併走。ハードな攻めを1週前に施した効果もあってか、当時の鈍さが大分解消されている。四肢のさばきが素軽くなり、身のこなしも柔らかくなった。課題である右→左の手前変換をこなしていたし、その後の反応もいい。このひと追いでさらに上向く可能性もある。高く評価したい1頭だ。
スターズオンアース【A】
美浦南W併走。繋靭帯炎明けだが、ひと追いごとに四肢のさばきが素軽くなり、体の使い方も良くなっている印象。整ったフォームで余裕を持って走れているし、手前の切り替えも実にスムーズ。鞍上の指示にも従順で、制御がしっかりときいている。仕上がりの良さが伝わってくる好稽古だった。
ノースザワールド【C】
栗東坂路単走。中1週の間隔を考慮して軽めの内容。折り合いはついているし、四肢のさばきにも力感がある。気合乗りも悪くない。ただ、緩めの稽古にせよ、全体的に走りがこぢんまりと映るのは気になるところ。前回よりも相手関係が一気に強化される、G1では厳しいか。
ノースブリッジ【B】
美浦南W併走。直線を向いてゴールするまで、手前が安定しなかった点はいただけないが、それによる大きな減速は窺えず、僚馬を突き放す際の反応と加速も良かった。ひと頃見られた、後肢の甘さが解消されつつあることも評価できる。手前がまともであれば、優にA判定の内容だった。
ヒンドゥタイムズ【B】
栗東CW併走。顔を左に向けるなど、やや集中力を欠く場面も。手前変換に手間取った点もいただけない。ただ、脚さばきは力強く、しまいの伸びも悪くなかった。判断に悩ましいが、素晴らしい動きを披露した1週前追い切りを加味しての、B判定としておきたい。
ポタジェ【B】
栗東CW単走。トビ低めの走りは相変わらずだが、リラックスしているし、鞍上の指示に対しても比較的従順。厳しく見れば、もう少し鋭さが欲しいが、この馬とすればキビキビと動けている部類。それなりに順調と捉えてもいいのではないか。
マテンロウレオ【B】
栗東CW単走。この馬としては我慢がきいて、ゆったりと運べていたし、脚元の動きも悪くない。手前をコロコロ替えて安定感を欠いた1週前と比べれば、多少なりとも操縦性が良くなったように思える。現状の力を出せる仕上がりと判断したい。
マリアエレーナ【A】
栗東CW単走(火曜追い)。背中の安定性が高く、首の使い方も上手。この馬とすれば完歩も大きい。ジョッキーが跨った前回の当該週も良かったが、ラストの反応および躍動感という面では、助手騎乗の今回のほうが上に見える。上位争いに割って入るシーンがあっても不思議はない。
モズベッロ【C】
栗東坂路併走。直線半ばあたりまでは、口向きの悪い面を見せる。鞍上のゲキに応えるべく、ラストはそれなりの踏ん張りを示したものの、内容的に高評価はしづらい。この馬なりに順調なのかもしれないが、上位争いに加わるには、展開や馬場など何らかの恩恵が欲しいところだ。
ラーグルフ【B】
美浦南W併走。首高めのフォームはいつものこと。発汗が多い点は気になるものの、脚さばきはパワフル。前進気勢が強いなかでも折り合いはついており、手前変換もスムーズだった。満点には至らないかもしれないが、稽古の動き自体は決して悪くない。
ワンダフルタウン【C】
栗東坂路単走。直線を向いて間もなく、馬が手前変換に戸惑ったのか、バランスを崩してしまい、その後ラチを頼っていた点は感心しない。回転力の高いフットワークをみるに、状態面が上がってきているのは確かだが、好調時の走りに比べると物足りなさを覚えてしまう。
ヴェルトライゼンデ【B】
栗東坂路併走。首をしっかり使って、四肢のさばきは実にパワフル。フォームも安定している。惜しむらくは右手前主体の登坂だったこと。右→左の手前変換に課題を抱える馬だけに、適度なところできっちり決めて欲しかったような気も。今回はB判定にとどめておきたい。
【調教予想からの注目馬】
ジャックドール スターズオンアース マリアエレーナ