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今週日曜、京都競馬場のメイン競走はG1マイルCS。JRAのレーティング(公式格付)をベースとし、これにいくつかモノサシを組み合わせ、出走各馬の真の力関係を解き明かしていく。まずはベースのモノサシ、JRAレーティングの比較から入ろう(各馬13ヶ月以内の国内戦の数値のみを掲載)。
119 ソウルラッシュ
116 セリフォス、マテンロウスカイ
115 エルトンバローズ、ジュンブロッサム、ナミュール、ブレイディヴェーグ
114 ウインマーベル
113 ニホンピロキーフ
110 アルナシーム
109 オオバンブルマイ、フィアスプライド
107 タイムトゥヘヴン、バルサムノート
104 コムストックロード、レイベリング
(海外調教馬チャリンのみ格付なし)
マイルCSにおける例年の勝ち馬レーティングは115~122。3着でも2022年3着ソダシの113が最低で、過去はG1らしいハイレベルな争いが繰り広げられている。現状の数値比較で言えば、チャンスがあるのは115以上の7頭とみるのが妥当だが、モノサシは全体に充てていきたい。
第2のモノサシはソウルラッシュ。
同馬は近15走全て芝の1600mとマイル専門だが、今回の参考となるいくつかの前哨戦でメンバー何頭かと戦っているので、その着差を調べてみた。以下が対戦した相手との着差である(カッコの中のマイナス表記は対象馬の先着を表す)。
ナミュール(2023マイルCS→同タイムでナミュールが先着 安田記念→-0.1秒)
セリフォス(2023マイルCS→+0.4秒 マイラーズカップ→+0.3秒 安田記念→+0.3秒 富士ステークス→+0.3秒)
エルトンバローズ(2023マイルCS→+0.2秒 安田記念→+0.5秒)
ジュンブロッサム(富士ステークス→-0.1秒)
斤量は、ナミュールがいずれも56kg、ソウルラッシュ、セリフォスが全戦58kgで差なし。ジュンブロッサムは57kgで今回1kg増えるが、この比較から分かることはソウルラッシュをモノサシにした場合、ナミュールとジュンブロッサムの2頭の力はかなり肉薄しているということ。基準のソウルラッシュ自身と2頭をプラス評価としておきたい。
第3のモノサシは「近3走の4角平均ポジション」。
マイルCSが京都競馬場で行われた近5年のレース結果を見てみると、レースで4角ポジションが7番手以内だった馬が9頭で60%を占める。対して、上がりがレースで3位以内だった馬はわずか4頭(26.7%)で、極端に後ろからだと差し遅れる可能性が高いと判断。上位馬の近3走の4角平均ポジションを調べた結果は、以下の通りだ。
ソウルラッシュ(8.33) セリフォス(11.3) マテンロウスカイ(5.0) エルトンバローズ(5.0) ジュンブロッサム(10.3) ナミュール(13.7) ブレイディヴェーグ(9.3) ウインマーベル(7.7) ニホンピロキーフ(7.3)
基準の7番手以内をクリアするのはわずか2頭。マテンロウスカイとエルトンバローズだ。2頭をプラス評価としておきたい。併せて、実力馬の多くが後ろからの競馬になると予想されるので、人気薄の逃げ馬に要注意のフラグを立てておきたい。
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諸々の比較から、本命◎はマテンロウスカイ。1800mで強いイメージだが、先行できそうなのはここではプラスだし、レーティング数値自体も今回のメンバーでは上位。さして人気になるとも思えず、ここは思い切って軸で買ってみたい。○は安定性を評価し、ソウルラッシュ。以下の評価が正直定まらないので、▲以下は指名なしとしたい。馬券は、2頭の馬単折り返しと、馬連、ワイドの計4点で勝負だ。
【モノサシ比較による注目馬】
◎マテンロウスカイ ○ソウルラッシュ
モノサシの正誤判定は11/17(日)だ。
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