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14日、中山競馬場では3歳3冠初戦となる「第84回皐月賞」(GⅠ、芝2000メートル)が行われる。
注目は戦後間もない1948年のヒデヒカリ以来、史上3頭目となる牝馬戴冠に挑むレガレイラ(美浦・木村哲也厩舎)だ。
同じ中山芝2000メートルで行われた昨年暮れのホープフルSが圧巻の内容。牡馬相手に直線、馬群の大外に持ち出す強気のレース運びで豪快に突き抜けた。ここが年明け初戦となるが、当初から予定のローテで調整も順調。歴史的偉業へ着々と態勢を整えている。
ジャスティンミラノ(栗東・友道康夫厩舎、牡)は2戦2勝。共同通信杯では昨年の朝日杯FS覇者で最優秀2歳牡馬のジャンタルマンタル(栗東・高野友和厩舎、牡)などを好位から抜け出して封じ込めた。初の右回りへの対応が鍵だが、スケールは互角以上。
コスモキュランダ(美浦・加藤士津八厩舎、牡)は弥生賞ディープインパクト記念で早めに進出して地力勝負に持ち込み、ホープフルS2着のシンエンペラー(栗東・矢作芳人厩舎、牡)以下を完封した。キャリア7戦と豊富な経験を武器に、タイトル奪取を狙う。
ビサンチンドリーム(栗東・坂口智康厩舎、牡)は新馬戦に続き、きさらぎ賞でもメンバー最速の上がりをマークし、力強く差し切った。レースぶりはまだ粗削りながら、その破壊力は世代トップレベルだ。
毎日杯を6馬身差で逃げ切ったメイショウタバル(栗東・石橋守厩舎、牡)、京成杯Vのダノンデサイル(栗東・安田翔伍厩舎、牡)、同2着アーバンシック(美浦・武井亮厩舎、牡)、若葉S勝ちのミスタージーティー(栗東・矢作芳人厩舎、牡)など伏兵陣も多彩で、3冠ロード初戦は混戦ムードだ。