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ジャパンCの『俺のチェックポイント』の最終日は、東京サンスポの板津雄志記者がシャドウディーヴァの陣営に迫った。前走の府中牝馬Sは今までにない末脚を発揮して1年10カ月ぶりの白星。5歳秋を迎えて激変した理由を探りつつ、(11)番に決まった枠順の感想も聞いた。
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善戦キャラだったシャドウディーヴァの激変ぶりには驚いた。前走の府中牝馬Sで上がり3ハロン33秒1の末脚で大外一気。ここまですごい脚を使うとは想像していなかったが、それは斎藤誠調教師も同じだった。
「鮮やかすぎて喜ぶどころか双眼鏡をずっと握ったまま固まっていました。シビれましたね。馬が覚醒したと思います」
“覚醒”。それが今回のテーマだ。自信をつけたハーツクライ産駒は、連チャンモードに入ることが多い。その代表が4歳のエリザベス女王杯制覇からスターダムへと上り詰めたリスグラシューで、他にもヌーヴォレコルト、サリオス、ヒシイグアスなどが続けて好走している。父ハーツクライ自身がジャパンC2着で覚醒し、有馬記念でディープインパクトを破って、翌年のドバイシーマクラシックを楽勝した。
ではシャドウディーヴァは何が変わったのか。「4歳までは体質が弱くて、体調面を整えるのが難しかった。中身が伴っていなかったですね。それが今年に入ってからカイバを残さず食べるようになり、ひと回り大きくなりました。短期放牧を挟んでも、すぐに競馬モードに入りましたし、体も傷んだところはないですね」と担当の小原助手が教えてくれた。
丈夫だと思いきや、若い頃は能力に体がついてきていなかった。そんな状態で、史上最高レベルのオークスで0秒5差6着はすごい。勝ち馬ラヴズオンリーユーがブリーダーズCフィリー&メアターフを勝ち、シャドウと0秒1差3着のクロノジェネシスはグランプリ3連覇を果たした。目覚めた今のシャドウなら強豪牡馬にも太刀打ちできていい。
25日に決まった〔6〕枠(11)番も、トレーナーは「極端な枠じゃなくて良かった。内も外も見ながら行けるからいいですね」と歓迎。「リスグラシューみたいになってほしい」と期待を込める。5歳秋でようやくお目覚めのシャドウディーヴァから目が離せない。(板津雄志)
★ジャパンCの出馬表はこちら 調教タイムも掲載
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5月12日(日) 05:00 | ||
ウマニティ ウマニティ編集部 | 73700 |