＜栗東トレセン＞

新潟大賞典５着以来となるキラーアビリティは、デビュー１２戦目で初のマイル戦。「休み明けですが本数はやっています。中日新聞杯を勝った後はＧⅠ以外で大崩れしていませんが、結果を残せていません。体形がマイラーっぽくなってきたことも含めて距離を詰めてみます。ここで走れば選択肢が広がりますからね」と斉藤崇調教師。ホープフルＳの覇者が、新味を見せるか。

昨年の鷹巣山特別からマイル路線に矛先を向けて３連勝を飾ったジャスティンスカイだが、２走前のマイラーズＣは９着で、１番人気に支持された前走の米子Ｓは８着。友道調教師は「２走前はペースと位置取りでしたが、前走の敗因がよく分かりません。当日の暑さぐらいですね。太め感はないし、１週前の動きも良かった。改めてですね」と本領発揮を誓う。

ユニコーンライオンは一昨年５月以来となる芝１６００メートル戦。矢作調教師は「今回は目先を変えてマイルで新しい境地を求めてみる。マイルでは最下位人気で３着にきたこともあるからね。馬は順調に仕上がっていますよ」と語った。


＜美浦トレセン＞

札幌記念３着ソーヴァリアントはマイル初挑戦。大竹調教師は「ルメール騎手が前走、前々走で『短いほうがいい』と言っていて、試さない手はないなと。母は桜花賞３着馬で、きょうだいを見てもマイル寄りだと思う。体調は今回もいい。あとは左回りがどうか」と舞台替わりでの変わり身を期待している。

レッドモンレーヴは前走の安田記念で後方から追い込み０秒６差６着。津曲助手は「濃いメンバーの中でも差のない競馬ができたし、力をつけている印象を受けた」と評価し、「順調にピッチは上がってきているし、秋のいいスタートを切れれば」と京王杯ＳＣ以来の重賞２勝目を狙う。

イルーシヴパンサーも同じく安田記念からの臨戦で、１０着からの巻き返しを期す。池内助手は「大きなコンディションの波もなく、安定している。ここでいい競馬をして、もう一度大きい舞台にチャレンジしたい」と意気込んでいる。

エターナルタイムは重賞初挑戦。全４勝中３勝を東京芝マイルで挙げており、篠島助手は「文句のつけようがない舞台。馬体も幼さが抜けて、だいぶ古馬らしいシルエットになってきた。一瞬の切れなら負けないし、パンパンの良馬場だといい勝負ができる」と自信満々だ。

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