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毎週プロ予想MAXの予想家に週末重賞への見解、注目馬について取材、紹介する連載「プロ予想家最速予想」。第45回は阪神ジュベナイルFについて回収率予報官プロ・豚ミンCプロの2名にお話を伺いました。早速、レースへの見解と注目馬を紹介していきます。
【回収率予報官】ー独自開発したデータ分析ソフトで導き出された高回収率馬を予報!
エンジニア目線で競馬と真摯に向き合い、通常のAIと一線を画すデータ分析ソフトを構築。オリジナリティ溢れる理論で、出走馬の単勝回収率を予測する回収率予報官プロに阪神JFの予想をお聞きしました。
―なかなか難しい2歳戦ですが、どのあたりに注目しているでしょうか。
私も予測は、ファクターが多ければ多いほど、精度を高められるのですが、阪神JFは牝馬・2歳という点は全馬共通、そしてこれも当然ながらキャリアの浅い馬ばかりと。また、ほとんどの馬が前走1着、2着ですから、差をつけづらく難しいですよね。
―たしかにそうなりますよね。予想方法としては、色々ファクターがあるなかで、回収率が高くなるファクターをもつ馬を評価し、低くなるファクターをもつ馬を評価しないという形ですよね。
良くある表現を使えば「妙味がある」ということですね。言い方を変えると、「勝つ馬を探しているのではなく、回収率の高い馬を探している」というところでしょうか。
―ありがとうございます。話を戻すと、2歳戦ならではの難しさがあると。
「出走馬に差が出ないのでは?」と懸念はあったのですが、幸い、今年に関してはそこそこ差が出たんですよ。
―それはよかったです。上位に評価したいのはどの馬になりますか。
一番おすすめの馬は、キャットファイトです。
―新馬戦6着から、未勝利、1勝クラスを連勝した馬ですね。
前走のアスター賞1着は5馬身差の圧勝でしたし、走破タイムも上がりタイムも良いうえに、先行押し切りで勝っていますから、なかなかおいしく買えると思います。
―稍重で1分33秒1ですか。なかなか速い。
走破タイムの解釈は難しいですけど、この数字に関しては、計算の指標に照らし合わせても優秀なので、素直に評価していいと思います。
―2着以下を引き離し、この馬だけ速いというのもいいですね。
そうなんですよね。
―軸と言いますか、一番手がキャットファイトになりますか。
キャットファイトですが、同じくらい評価できる馬がいて、タガノエルピーダです。この馬は抽選なんですけどね。
―3/10の抽選ですかね。戦歴としては1戦1勝。
その新馬戦のタイムと、前々から競馬ができたことも良かったですね。
―京都マイルで1分34秒3。これは新馬戦だから評価できる数字ですか、何戦もしている馬と比べても評価できる数字ですか。
どちらかと言えば、新馬戦として優秀という感じですね。
―やっぱり走破時計や上がり実績というのは、競馬予想をするうえで重要になりますか。
重要なんですよ。単純に実力を図る意味で、上がりの速い馬は上位に来やすいのもありますし、馬券を買う側からしても気になる部分だと思います。
―オッズに影響を与えやすいということですね。
馬券購入者にとっての重要なファクターであり、そのために購入者側の心理が上がり3ハロンに反映されてくるわけですね。となると、その裏をかけばおいしい馬券になるということです。
―逆の逆というか、上がり3ハロンが良いのに人気がないから〝買い〟とかになるわけですか。
うーん、そういう側面もありますけど、上がり3ハロンは出ていなくても、実はそれってすごく不利な条件下にあった馬とか。
―ああ、なるほどなぁ。
馬柱に出ている数字が良いから買う、悪いから買わないという単純な判断ではなく、どのような条件下で出ていたのかを総合的に判断して、おいしい馬を探していくイメージですね。
―人気馬も聞いていくと、コラソンビートはどうでしょう。
コラソンビートもいいですね。この馬が三番手になります。前走も前々走も、良いタイムで走っていますから、ここでも期待できると思います。
―この馬も含め、距離延長の臨戦馬が多いかと思いますが、このあたりはでしょうか。
阪神JF限定という調べ方はしていないのですが、広く捉えると、基本的に距離は変わったほうが有利です。
―へえ。有利というのは、回収率的に良いという話ですね。これは延長とか、短縮とか関係なくですか。
関係なくになりますね。おそらく、前走と同じ距離や一度走ったことのある距離だと、馬券購入者が安心して買うわけですね。
―余計に売れてしまうと。
ただ、距離変更は全体的にみるとそれほど関係ないので、変更のない馬か変更のある馬だと、後者のほうが回収率にプラスに働きます。
―なるほどなるほど、心理戦ですねえ。サフィラやアスコリピチェーノはどうでしょう。
この2頭は可もなく不可もなくですね。
―最後に挙がった馬以外で気になる馬がいればお願いします。
ほかは特に……という感じですかね。反対におすすめできない馬だと、シカゴスティング、スプリングノヴァ、プシプシーナです。
取材後記:タガノエルピーダにはぜひ抽選を突破してほしいですね。馬券購入者の心理的な部分の話は特に面白いですね。
【豚ミンC】ー庶民にやさしく、効き目抜群ですぐはつらつ!その“神眼“で見抜く◎!!
10年間の厩務員生活を経て、友人のすすめきっかけにプロ予想家へ。レースリプレイの検証で妙味ある穴馬を見抜く豚ミンCプロに阪神JFの予想についてお聞きしました。
―予想のポイントからお願いします。
この時期ですからね。各個人レースレベルなどで判断して強いと思った馬を信じて買うといったところでしょうか。私のスタイルとしては、レースでうまくいかなかった馬を本命にしたりということが多いわけです。2歳G1だと、そもそもそのような馬はこの舞台に立ちにくいので、個人的には難しいですよ。
―賞金を積めなければ、出走が難しくなりますからね。
過去を振り返ると、去年は札幌2歳Sでドゥアイズを見たとき、「あ、この馬、相手なりに走るタイプだ」と思ったので、人気がないならラッキーということで本命にできましたし、レシステンシア本命のときは、ファンタジーSを見て、「このペースで前から行ってなんで勝てるの? 強っ!」ということで楽に本命にできました。ただ、そういう馬が毎年いるわけではないですからね。今のところ、人気にならないであろう馬でそういうタイプは見当たらないので、当たる気はしませんね。まぁ、いつもだいたい当たる気はしていませんが。
―狙いたいタイプがいないとなると難しいですね。人気を問わずでもいいので、出走馬のなかにクラシックでも期待できそうな馬がいればお願いします。
上位人気だと誰でも言えそうなので、ちょっと人気が下のところから挙げると、ステレンボッシュでしょうか。レベルなどはありますが、新馬は不利を受けてよく勝ったなと思ったので。もう少し成長してくれれば、面白い存在になると思います。
―今後も覚えておきたいところです。舞台も阪神芝1600mは癖のないコースかと思いますが、適性という意味ではどうでしょうか。
よほど右回りがダメですよという馬でないかぎりは、ほぼ一緒じゃないですかね。
―ありがとうございます。人気になりそうなところで、嫌いたい馬がいればお願いします。
アスコリピチェーノ、コラソンビートはまだ左回りしか走っていないんですよね。先ほどの質問じゃないですけど、もしかしたら初の右回りが響く馬が出る可能性は否定できません。特にコラソンビートは4連続で左回りですからね。もしかしたら、あれっ? 今日はこっち? って戸惑うかもしれませんよ(笑)。
―現状、軸はどの馬で考えているでしょうか。
今のところキャットファイトかなぁ。2戦目から、競馬ってこういうものなのだと理解したような走りに見えたので。それを考えれば、新馬の負けは度外視していいと思っています。
―最後に挙がった馬以外で注目している馬がいればお願いします。
スウィープフィートです。永島騎手が乗るみたいですが、減量の恩恵はないとはいえ、前走の内容からはハマったらそこそこ差してきそうなので。
取材後記: ステレンボッシュやスウィープフィートなど、オッズのつきそうな馬も挙がりましたね。レースが楽しみです。
以上、プロ予想家2名の阪神JFの見解と注目馬を紹介しました。今回はお二方とも、軸としてキャットファイトを考えているようですね。さて、どうなるでしょうか。
(文・垣本大樹)
⇒気になる最終結論は、レース当日のプロ予想MAXでチェック!(予想をアップする時間帯は予想家によって異なります。)
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