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賞金1500万円の抽選組も含めると5頭が菊花賞馬マンハッタンカフェの産駒。ただ、意外にも産駒の重賞勝ちを見ると、2400メートル以上ではイコピコの神戸新聞杯しかなく、産駒は父ほどのスタミナは遺伝しないようだ。となると、母系が大事。ヒルノダムールの母はラムタラ産駒。ラムタラは目立った活躍馬を出せなかったが、その中からステイヤーズS2着のゴールデンメイン、ダイヤモンドS3着のタニノエタニティを輩出。ニジンスキーの重さがスタミナになり、配合としては菊花賞が最適な舞台になりそう。
逆にアロマカフェの母の父は短距離向きのヌレイエフ系ハートレイク。スローの瞬発力勝負ならいいが、スタミナが試される流れになるとつらいか。同様に母の父がエンドスウィープのゲシュタルト、母の父ラーイのサンディエゴシチーも長距離向きとはいえない。長距離が良さそうなのは母父クリスエスのシルクオールディーだろう。
ダービー馬エイシンフラッシュの父キングズベストは、英ダービーと凱旋門賞を勝ったワークフォースを出して注目されている。自身はキングマンボ産駒でマイラー色が濃いが、半姉に凱旋門賞馬アーバンシーがいるので、スタミナの下地はある。さらに、母が芝2800メートルの独セントレジャー馬で、3000メートルは許容範囲だ。
キングマンボ系ではローズキングダムの父キングカメハメハも同様。自身がダービー馬で、オークス馬アパパネを出してはいるが、基本的にはマイラーの産駒が多く、母系も中距離血統。長距離適性ではエイシンに一歩譲る。
長距離路線で売り出し中のトウカイメロディはチーフベアハート産駒。天皇賞・春のマイネルキッツを筆頭に中長距離で活躍馬を出している。母の父も英ダービー馬ジェネラス。祖母の父がリアルシャダイ。スタミナ勝負はもってこいだろう。
クォークスターは父アグネスタキオン、母の父ヘクタープロテクター。マイラーに近い血統で3000メートル乗り切るスタミナは疑問。(血統取材班)
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