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秋華賞Vの妹ヴィブロスに続くぞ。“賢兄”シュヴァルグランが力の違いを見せつける。
昨秋、500万下から一気に出世街道を駆け上がり、今春のGII阪神大賞典V、天皇賞で3着までのし上がった長距離の雄。もっとも激走続きの消耗度は小さくなかったようで、宝塚記念9着後の放牧で、友道調教師はそれを痛感したという。
「放牧先で腰に疲れがドッと出てね。トモも寂しくなってしまって…」
結局、予定していた京都大賞典での復帰を白紙に戻し、秋が深まってからのリスタートを選択したが、これが大正解。マカヒキでの凱旋門賞から帰国したトレーナーが栗東で確認すると、そこには本来の姿があった。
「牧場とは全然違っていた。いつもの休み明けと一緒、いや、それ以上にいい雰囲気だった」
待ってましたのデキV字回復とあって調教プロセスも実に意欲的だ。CWコースで速い時計を4本出し、2日はテンから速いペースで飛ばし6F80秒5の好タイム。併走馬に1馬身遅れも、「前半が速かったし、もともと調教は動かないから。馬体に厚みが出て、ひと回り大きくなった。成長しているよ」と、手綱を取った福永騎手はすかさず合格点を与えた。
目標はジャパンC(27日、東京、GI、芝2400メートル)。もっとも、3週前のGIIで勝ち負けできないようでは話にならない。「左回りは初めてだけど、それがどうこうって馬じゃないし、輸送も大丈夫だと思う。もう走れる体になっているからね」と、トレーナーも勝って本番というシナリオをはっきり思い描く。
姉ヴィルシーナ(13&14年ヴィクトリアマイル連覇)、妹ヴィブロスとの夢の“3きょうだいGI制覇”へ向け、大魔神・佐々木主浩オーナーの孝行息子がVを決める。
“究極の3連単”はシュヴァルを1着に固定。2・3着に、「かつてのデキにかなり近づいた」(佐藤厩務員)○クリールカイザーを据える12点。(夕刊フジ)
★アルゼンチン共和国杯の出馬表はこちら 調教タイムも掲載
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