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★同一年のフェブラリーSとの制覇なるか 南部杯で大差をつけて圧勝したレモンポップ
今年のフェブラリーS勝ち馬のレモンポップ(牡5歳、美浦・田中博康厩舎)が、2000年ウイングアロー、11年トランセンド、17年ゴールドドリームに続く4頭目のフェブラリーSとチャンピオンズCの同一年制覇を目指す。レモンポップは前走の南部杯では後続に大差をつけてダートGI2勝目を挙げた。外国産馬がチャンピオンズCを勝てば、02年のイーグルカフェ以来(※当時のレース名はジャパンCダート)、21年ぶり3頭目となるが、レモンポップは前走に続いて他馬を圧倒する走りを見せることができるだろうか。
★1番人気で4着に敗れた昨年のリベンジなるか 隔年制覇を狙うテーオーケインズ
テーオーケインズ(牡6歳、栗東・高柳大輔厩舎)が、チャンピオンズC隔年制覇を狙う。同馬は今年4戦0勝という成績だが、川崎記念2着、ドバイワールドC4着、帝王賞3着、JBCクラシック3着と堅実な走りを見せている。チャンピオンズC連覇を狙った昨年は1番人気で4着に敗れたが、今年は勝利を挙げることができるだろうか。テーオーケインズには過去2年に続き松山弘平騎手が騎乗を予定している。なお、チャンピオンズC2勝はこれまでにカネヒキリ(2005、08年)、トランセンド(10、11年)の2頭が達成している(※いずれもレース名はジャパンCダート)。
★JBCクラシック4着から巻き返しなるか JpnⅠ3勝馬のメイショウハリオ
メイショウハリオ(牡6歳、栗東・岡田稲男厩舎)は、2021年(7着)以来2年ぶりのチャンピオンズC参戦となる。同馬は帝王賞を昨年、今年で2勝、今年のかしわ記念も制しており、JpnⅠ3勝をマークしている。秋初戦となったJBCクラシックでは4着に敗れたが、チャンピオンズCで巻き返すことができるだろうか。メイショウハリオには引き続き浜中俊騎手が騎乗を予定している。
メイショウハリオを管理する岡田稲男調教師には、開業21年目でJRA・GI初制覇がかかる。岡田調教師は11月27日現在、JRA・GIに30回出走しており、09年朝日杯FSの2着(エイシンアポロン)が最高成績となっているが、悲願のJRA・GI初勝利を挙げることができるだろうか。
★デビューから5連勝でみやこSを制覇 無敗のGI制覇狙うセラフィックコール
デビューから5連勝でみやこSを制したセラフィックコール(牡3歳、栗東・寺島良厩舎)が、2019年クリソベリル以来、史上2頭目の無敗でのチャンピオンズC制覇に挑む。同馬はデビューから5戦すべてダート戦で1着となっており、ダート1800メートル戦ではすべて2着馬に3馬身以上の差をつけ4勝を挙げている。セラフィックコールには、前走のみやこSに続いてミルコ・デムーロ騎手が騎乗する予定だが、デビューから6連勝でGIタイトルを手にすることができるだろうか。
セラフィックコールは、2020~22年と3年連続でJRAダート戦でのリーディングサイヤーとなっているヘニーヒューズの産駒だ。ヘニーヒューズは今年のJRAダート戦種牡馬成績でも2位のドレフォンに3億円以上の差をつけて1位となっている、(※11月20日現在)。なお、セラフィックコールが勝てば、ヘニーヒューズ産駒初のチャンピオンズC制覇となる。
★JRAのダート戦に初挑戦 復活狙う昨年の皐月賞馬ジオグリフ
昨年の皐月賞馬ジオグリフ(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎)は、チャンピオンズCがJRAのダート戦初挑戦となる。同馬はデビュー以来、芝のレースを中心に出走してきたが、今年はサウジC、ドバイワールドC、南部杯と海外、地方のダート戦に挑戦しており、サウジCでは4着に入っている。クラシック競走勝ち馬がJRAダート戦で勝利を挙げれば、グレード制が導入された1984年以降で初のケースとなるが、ジオグリフは皐月賞以来の勝利をダート戦で挙げることができるだろうか。同馬にはウィリアム・ビュイック騎手が騎乗を予定している。なお、木村調教師の管理馬がJRAのダートGIに出走するのは今回が初めて。また、ジオグリフはドレフォンの初年度産駒だが、ドレフォン産駒がJRAのダートGIに出走するのも今回が初めてとなる。
★昨年は勝ち馬とクビ差の惜敗 コリアCを圧勝したクラウンプライド
クラウンプライド(牡4歳、栗東・新谷功一厩舎)は9月のコリアC1着以来の出走で、今回は帰国初戦となる。同馬は昨年のチャンピオンズCでは勝ったジュンライトボルトとクビ差の2着となり、今年の帝王賞では勝ったメイショウハリオとハナ差の2着とGI・JpnⅠ制覇まであとわずかのところで敗れている。クラウンプライドは、コリアCでは2着のグロリアムンディに10馬身差をつける圧勝を見せたが、昨年惜しくも敗れたチャンピオンズCを制すことができるだろうか。勝てば、クラウンプライドを管理する新谷功一調教師、リーチザクラウン産駒はいずれもJRA・GI初制覇となる(※リーチザクラウン産駒はアーテルアストレア(牝4歳、栗東・橋口慎介厩舎)も登録)。なお、チャンピオンズCにはコリアC2着以来の出走となるグロリアムンディ(牡5歳、栗東・大久保龍志厩舎)も登録しており、クラウンプライドには川田将雅騎手、グロリアムンディにはクリストフ・ルメール騎手が騎乗を予定している。