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菊花賞の枠順発表から一夜明けた20日、出走馬は思い思いの方法で調整した。タスティエーラとソールオリエンスは、京都競馬場に入厩した。
<京都競馬場>
ソールオリエンスは午後2時5分に到着。初の関西圏への輸送でも、落ち着いて馬房に入った。名畑助手は「渋滞で到着が遅れましたが、馬運車ではおとなしかった。輸送も無事にクリアしてくれましたね」とホッとした表情を見せた。
タスティエーラは午後2時7分に到着。堂々とした、たたずまいだった。高橋智助手は「雰囲気はいいです。課題はカイバを食べて、環境への慣れですね。普段ぐらい食べていてくれれば」とポイントを挙げた。
<栗東トレセン>
サトノグランツは角馬場で体をほぐした。友道調教師は「変わりなくきている。カイバも食べているし、前走より今回の方がいい」と上昇ムードだ。
トップナイフはCWコースを1周半。黒羽根助手は「元気いっぱい。気合も乗っているし、不安なく来られています」と話した。
栗東滞在中の関東馬シーズンリッチは角馬場から坂路。山崎助手は「追い切って、すごく良くなっています。スタミナはあると思っているので、うまく壁を作って運べれば」と思い描いた。
ダノントルネードは坂路。福永助手は「折り合いに課題がないので、距離は対応してくれると思います」と話した。サヴォーナは角馬場で調整。「雰囲気は良かった。(体重は)増えていたけど、乗り込み量を増やしての数字ですからね」と伊藤助手。
ハーツコンチェルトはゲートで駐立を確認して、ダートコースを1周。武井調教師は「少しうるさいぐらいで、元気いっぱい。駐立も問題なかった」と胸を張る。ファントムシーフは坂路で調整。ゲートも確認した。梛木助手は「集中力があって、めちゃくちゃいい。ゲートも問題なかったです」。ショウナンバシットはDPコースを1周。榎本助手は「反動もなく、回復も早かった。体調はいいと思います」と前向きだった。
マイネルラウレアは角馬場からCWコース。宮調教師は「使って状態は上がっている。すごくいい感じ」とうなずいた。リビアングラスは坂路をゆったり。甲斐助手は「予定通りです。仕上がりもいいと思う」と満足げに話した。
<美浦トレセン>
ウインオーディンは坂路でラスト1ハロン13秒4(4ハロン57秒5)と攻めの最終調整を行った。鹿戸調教師は「元気があるし雰囲気もいい。内枠が当たったので、自分のリズムでいければ」と理想のプランを思い描く。
パクスオトマニカは坂路で汗を流した。「追い切ってからピリッとしてきた。いい感じです。順調にきているし、輸送も大丈夫」と、久保田調教師は巻き返しへ自信をのぞかせた。
新潟記念を制したノッキングポイントは坂路入り。一歩一歩脚取りを確認するように、ゆっくりと駆け上がった。「戦術は騎手が頭をフル回転させるので、自分は体調管理だけ。輸送を経験しているのは頼もしい」と木村調教師。
ナイトインロンドンは坂路で最後に1ハロン15秒台を刻み、大一番に備えた。大竹調教師は「順調です。前走よりもマイナス体重で出走することができそうです」とは納得の表情を浮かべた。
4連勝の勢いそのままに参戦するドゥレッツァは、坂路を中心に最終調整。真一文字に駆け上がり、4ハロン65秒5でフィニッシュした。「追い切りの反動はなく、フレッシュな状態です。今回体が増えているのは成長ぶん。精神面も落ち着いています」と尾関調教師は目を細めた。