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ウマニティ重賞攻略チームが毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回は京成杯AH2023・血統予想をお届けします!
2019年に芝1600mの日本レコードを更新する逃げ切り勝ちを収めたトロワゼトワルは翌20年も勝利し、レース史上4頭目となる2連覇を達成。そのトロワゼトワルは母の父がハーツクライとなるが、21年にはハーツクライ産駒のカテドラルが7番人気の人気薄で勝利をつかんでいる。なお、ハーツクライを「サンデーサイレンスとトニービン、Lyphardの血脈を併せ持つ馬」と解釈すれば、18年1着ミッキーグローリーの血統構成などにも共通点を見いだせるだろう。
また、ディープインパクト産駒が毎年のように上位を賑わせてきたことも特徴のひとつで、15年2着エキストラエンド(11番人気)、17年2着ガリバルディ(11番人気)、21年2着コントラチェック(12番人気)の3頭は2桁人気での激走だった。22年にも12番人気のミッキーブリランテ(父ディープブリランテ)が2着と健闘していることを鑑みれば、今後はディープインパクトの孫世代などにも人気不問で気を配る必要がありそうだ。
インダストリアは、父リオンディーズ×母インダクティ(母の父ハーツクライ)。今年のメンバーでは唯一となるハーツクライの血を引く馬で、「キングカメハメハ系×ハーツクライ」となる配合は19&20年に2連覇を飾ったトロワゼトワルとも似る。中山芝1600mはダービー卿CTで重賞制覇を果たすなど3戦3勝と底を見せていないコース。左手前を好むことから右回りと相性がいいことにも合点がいき、得意の中山であれば主役を担える存在だ。
メイショウシンタケは、父ワールドエース×母アドマイヤビアン(母の父アドマイヤコジーン)。本馬はBe My GuestやVal de Loir、Ela-Mana-Mouを母系で持つことが興味深く、このあたりはカテドラルやトロワゼトワル、ミッキーグローリーといった勝ち馬との共通点として見出せる。5歳時にマイラーズカップをレコード勝ちした父の実績からも円熟期を迎えそうで、ディープインパクトの直系かつ孫世代にあたることからも動向を注視したい。
【血統予想からの注目馬】
⑤インダストリア ④メイショウシンタケ