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阪神の土曜メインはデイリー杯2歳S(12日、GⅡ、芝1600メートル)が行われる。京都競馬場の改修工事により、3年連続の阪神競馬場での開催となる。過去10年の勝ち馬を見ると、2015年エアスピネル、16年ジューヌエコール、17年ジャンダルム、18年アドマイヤマーズ、21年セリフォスといったのちのマイル~スプリント重賞、GⅠの勝ち馬がズラリ。出世レースを制するのはどの馬か。
ダノンタッチダウン(栗東・安田隆行厩舎、牡)が重賞初制覇を狙う。半兄にGⅠホープフルS勝ち、GⅠマイルCSでも3着に好走したダノンザキッドがおり、2021年のセレクトセール1歳で、税抜き2億4000万円で取引された素質馬だ。初戦は後方で脚をため、直線では2位に0秒7差をつける、メンバー最速の上がり3ハロン33秒6の末脚を繰り出して勝利。道中掛かるようなところもなくしっかりと折り合って運び、直線でもきれいにまっすぐ走れていて、2歳らしからぬ優等生な走りを披露した。大きく崩れるシーンは想像しにくい。
シルヴァーデューク(栗東・西村真幸厩舎、牡)は、伯母にGⅠ桜花賞を勝ったラインクラフトがおり、マイル戦を戦い抜く素質は十分に持ち合わせる。10月のGⅢサウジアラビアRCでは、3番手から運び結果的に勝ち馬の末脚に屈したが、この馬も上がり3ハロンは33秒9をマーク。初のマイル戦でもしっかりと対応しており、距離2走目の今回は慣れも見込める。
ショウナンアレクサ(栗東・清水久詞厩舎、牡)はマイル戦で【1・1・0・0】。前走は芝1800メートル戦に出走したが、道中少し行きたがる面が目立っていた。母エセンテペはイギリスの芝7ハロンGⅢを勝っており、血統的な背景を考えても距離短縮はプラスになるはず。前走4着からの巻き返しを狙う。
そのほかにも、伯父に日本ダービー馬エイシンフラッシュを持つエミサキホコル(栗東・杉山佳明厩舎、牡)など11頭が重賞タイトルを目指す。