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今週日曜、東京競馬場のメイン競走はオークス。JRAのレーティング(公式格付)をベースとし、これにいくつかモノサシを組み合わせ出走各馬の真の力関係を解き明かしていく。まずはベースのモノサシ、JRAレーティングの比較から入ろう(各馬デビュー以来の数値を採用)。
114 ステレンボッシュ
111 ライトバック
110 スウィープフィート
109 クイーンズウォーク、タガノエルピーダ、チェルヴィニア
106 アドマイヤベル、ショウナンマヌエラ、ミアネーロ
105 サフィラ
104 ホーエリート、ラヴァンダ
103 コガネノソラ
102 サンセットビュー
88 パレハ
(以下格付なし)
オークスの例年の勝ち馬レーティングは113~115だが、昨年のリバティアイランドは2着以下に大差をつけて121という、3歳牝馬では驚異的な数値を叩き出した。今回は109以上の6頭に注目しつつ比較をおこなってみた。
第2のモノサシは本番までの上がりの順位。オークスは桜花賞と800m差異のある一戦だが、この決定的な距離差にも関わらず、歴代、桜花賞好走馬によるオークスでの連続好走がパターン化している。桜花賞上位馬の多くはオークスでも人気になるケースが多いため、普通に考えれば“荒れないレース”という解釈が当てはまりそうだが、桜花賞過去5年の3連単平均配当は181,540円。高配当の決め手となっているのは“第3の馬”の存在で、これがどんな馬なのかを分析してみた。
2023年のドゥーラ(15番人気3着)、2022年スタニングローズ(10番人気2着)、2021年ハギノピリナ(16番人気3着)、2020年ウインマイティー(13番人気3着)と高配当を演出した馬の特徴を見てみると、本番までの臨戦過程において“上がりの順位”が上位安定のタイプだった、ということが挙げられる。ドゥーラは本番までの6戦で4戦が上がり1位、スタニングローズは同じく7戦のうち4戦が上がり1位で2戦が2位、ハギノピリナは本番までの4戦全てが上がり3位以内、ウインマイティーも本番までの6戦全てが上がり3位以内だった。
このモノサシで、レーティング度外視で出走全馬のこれまでの上がりを見たところ、ピックアップすべきと思われる馬は全部で7頭。以下に内容と合わせて記す。
クイーンズウォーク…全4戦のうち桜花賞を除く3戦が上がり1位
コガネノソラ…全6戦のうち5戦が上がり3位以内
ステレンボッシュ…全5戦が上がり3位以内
アドマイヤベル…全4戦が上がり3位以内
チェルヴィニア…全4戦のうち3戦が上がり3位以内
ライトバック…全4戦が上がり3位以内
ランスオブクイーン…全4戦のうち3戦が上がり3位以内
当日の人気を見つつ、第2のモノサシ比較で取り上げた7頭には注意を払っていきたい。
他にモノサシを持ち出しても良いのだが、過去のレース結果を振り返っても、“余計な指標を持ち出しすぎ”ないほうが良かったケースが往々にしてあり、今回はそのパターンを考え、①レーティングによる序列②穴馬指標の2つの角度に絞って勝ち馬予想をしてみたい。
本命◎は特大ホームランの期待を込めてクイーンズウォーク。レーティングと穴馬指標を見て、素直に力の評価をすれば間違いなく筆頭はステレンボッシュだが、逆転候補を挙げるとすればこの馬以外にはいない。○にはステレンボッシュを置き、▲にライトバック。印は3頭にとどめ、馬券は◎からの馬単、馬連、ワイド。
【モノサシ比較による注目馬】
◎クイーンズウォーク ○ステレンボッシュ ▲ライトバック
モノサシの正誤判定は5/19(日)だ。