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ウマニティ重賞攻略チームが毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回はスプリンターズS2023・血統予想をお届けします!
2016~18年はフォーティナイナー直系にあたるレッドファルクス(2連覇)とファインニードルの2頭で3連勝を飾っていたが、同系統は11年2着パドトロワ(9番人気)、17年3着ワンスインナムーン(7番人気)、18年3着ラインスピリット(13番人気)、22年2着ウインマーベル(7番人気)と伏兵も上位を賑わすケースが目立つ。
ほか、Danzigの血を引く馬も毎年のように勝ち負けを演じており、19年以降は少なからず1頭以上が連対、21年(1着ピクシーナイト、2着レシステンシア)と22年(1着ジャンダルム、2着ウインマーベル)においては同血脈を保持する馬同士でワンツー決着を果たしている。
ウインマーベルは、父アイルハヴアナザー×母コスモマーベラス(母の父フジキセキ)。父は好相性を示すフォーティナイナー直系の種牡馬となるが、Distorted HumorおよびArchを介してDanzigの血脈を併せ持つことでも評価しやすいところがある。本馬自身、すでに昨年のスプリンターズSで2着と好走した実績があり、勝ち馬をクビ差まで追い詰めた差し脚は一考に値するものだろう。秋~冬にかけて良績があることからも一変に注意したい。
アグリは、父カラヴァッジオ×母オールドタイムワルツ(母の父War Front)。父はScat Daddyの直仔らしい仕上がりの早さがあったが、本馬は父系と母系でNijinskyの血脈を2本ずつ持つせいか、デビューから馬体の緩さを嘆かれ続けていた。3歳夏以降に4連勝と軌道に乗り、前走では脚質に幅が出るなど、今も進化のさなかにある。母の父がDanzig直仔であることも強調しやすく、得意の右回りであればG1でも勝ち負けになって不思議ない。
ナムラクレアは、父ミッキーアイル×母サンクイーン2(母の父Storm Cat)。父は16年スプリンターズSで2着の実績を持つが、その母の父にはDanzig直系のロックオブジブラルタルが配されているため、今後は種牡馬としての動向も注視される存在だろう。本馬においては06年2着メイショウボーラー、12&13年に連覇したロードカナロアと母の父が共通することも興味深い。昨年は進路取りで不利がありながら5着。捲土重来を期す構えだろう。
【血統予想からの注目馬】
⑤ウインマーベル ⑨アグリ ①ナムラクレア