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関西では中京から阪神に舞台が移り、日曜メインに第115回を迎える伝統のGII戦、京都記念(13日、芝2200メートル)が行われる。上半期の中長距離GIに向けて重要な位置を占めるだけでなく、一昨年の優勝馬クロノジェネシスはのちに宝塚記念、有馬記念の春秋グランプリを制覇し、昨年のラヴズオンリーユーは海外GIを3勝した縁起のいいレースでもある。
サンレイポケット(栗東・高橋義忠厩舎、牡7歳)は、重賞勝ちこそ昨年の新潟大賞典のみながら、昨秋の天皇賞、ジャパンCでともに4着。ともにラストの伸びは素晴らしく、最強メンバーに交じって上位に食い込んだ実績は重みがある。以前の直線勝負というイメージを払拭して、ある程度ポジションをとってレースができるようになったことも成長の表れ。明けて7歳になったが、今が充実期という印象だ。休み明け初戦はそれほど動けるタイプではないが、1月中旬からしっかりと乗り込まれて臨戦態勢も抜かりはない。
ユーバーレーベン(美浦・手塚貴久厩舎、牝4歳)は昨年のオークス馬。2走前の秋華賞で13着に敗れたのは、いかにも仕上がり途上という印象があっただけにやむを得ない。前走のジャパンCでは直線で窮屈になる場面がありながら、馬群を縫うようにしていい伸び脚。6着ながらレース内容はぐんと良くなり、復調をアピールするには十分な走りだった。中間の調教の動きも良く、態勢は万全。一昨年の阪神ジュベナイルフィリーズで3着になっており、関西までの長距離輸送も問題ないはず。
ジェラルディーナ(栗東・斉藤崇史厩舎、牝4歳)はGI7勝の名牝ジェンティルドンナの娘という良血馬。3連勝で挑んだ前走のチャレンジCで4着に敗れたが、中位からしぶとく脚を伸ばし、オープン入り初戦での重賞挑戦ということを考えれば悪くない内容だった。伸び盛りの4歳馬。前走の経験を生かせれば、上位争いになっていい。
2走前の京都大賞典で復活のVを飾った6年前のダービー馬マカヒキ(栗東・友道康夫厩舎、牡9歳)、中山金杯に次ぐ重賞連勝がかかるレッドガラン(栗東・安田隆行厩舎、牡7歳)、菊花賞13着からの巻き返しを狙うレッドジェネシス(栗東・友道康夫厩舎、牡4歳)、愛知杯2着のマリアエレーナ(栗東・吉田直弘厩舎、牝4歳)などもチャンスがありそうだ。
★京都記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載