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今週は3重賞のうち毎日王冠にロックオン。トレセンで集めてきた情報からは、高連対率の3歳馬からGI馬ケイアイノーテック、距離適性が高く実績もあるステルヴィオが有力候補に浮上。一方、追い込み一手で58キロを背負い、距離不足の感もあるキセキ、前2走で落鉄したアエロリットに不安の声が上がった。
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記者A 落ち着いた頭数でも好メンバーがそろったな。取捨も難しい。
記者B 過去10年で見れば、3歳馬は計14頭が出走して2勝、2着3回。連対率3割5分7厘と、年齢別に比べると最も信頼度が高い。今年もGI・NHKマイルC制覇のケイアイノーテック、GII・スプリングS勝ちのステルヴィオは要注目です。
記者C ベテランのG調教師は「血統、育成、調教法などの進化で3歳馬は年々レベルアップ。昔と違って、夏を順調に越した3歳馬は、年長馬と互角以上に戦えるよ」と成長度を力説しとったで。
記者D とくにケイアイはこれまでの最低着順がGI・朝日杯FSの4着。「仕掛けどころが難しそうだが、相手なりに駆ける勝負根性はすごい」とは何度も対戦したJ騎手。過去10年の毎日王冠で同年のNHKマイルCを使っていた馬は3頭で1勝、2着2回のパーフェクト連対だからな。
記者A とはいえ、ケイアイはマイルまでしか距離経験がない。その点「ステルヴィオは皐月賞(4着)や日本ダービー(8着)と違い、1800メートル(2戦2勝)は最適なのでは」と、データ通のP助手は鋭く指摘していた。
記者C 距離でいえばキセキは微妙や。昨年の菊花賞馬やけど、1800メートルは昨年3月の毎日杯3着以来。ずっと2000メートル以上を使われてきた追い込みタイプだけに、58キロを背負った今回は、仕掛けどころでペースについていけるか…。
記者D モレイラ騎乗で人気になりそうなアエロリットは、前2走のヴィクトリアマイル(4着)、安田記念(2着)と続けて落鉄していた。「落鉄しやすい馬はいる。爪そのものが弱い場合や走り方もある。左右の前脚をこすってチャカついたり、後肢で前肢の蹄鉄を蹴ったりするタイプ」とR調教師は話してくれた。
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