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09年のJRA賞授賞式が25日、都内のホテルで600人が出席して行われ、各部門の最優秀馬、調教師、騎手らが表彰された。ドバイ遠征が決まっている最優秀3歳牝馬ブエナビスタはシーマクラシックでレッドディザイアと4度目の対決が有力になり、牝馬として初めて2年連続年度代表馬の座に就いたウオッカのアイルランドでの受け入れ先がギルタウンスタッドに決まり、複数年留まることになった。
ライバルと海のかなたで再戦か。最優秀3歳牝馬ブエナビスタが、遠征を計画しているドバイ国際競走でレッドディザイアと同じドバイシーマクラシック(GI、芝約2400メートル)への出走が濃厚になった。
シーマクラシックの他にドバイワールドC(GI、AW2000メートル)、ドバイデューティフリー(GI、芝1800メートル)の計3競走に登録しているが、JRA賞授賞式に出席した松田博調教師は「ワールドCでウオッカと走りたいという気持ちもあるが、距離の適性を考えるとシーマクラシックが第一候補になるだろう」と話した。
このレースには秋華賞で敗れたレッドディザイアがすでに出走を表明。桜花賞、オークスではブエナが勝ち、対戦成績は2勝1敗だが、4度目の対決はドバイでということになりそうだ。
ブエナ自身は放牧先の宮城県・山元トレセンから23日に帰厩し、まず京都記念(2月20日、京都、GII、芝2200メートル)で’09最優秀4歳以上牡馬ドリームジャーニーと再対戦する。松田博調教師は「あくまでも京都記念の結果次第でドバイに行くかどうかを決めることになる」と話しているが、07年にアドマイヤムーン(デューティフリーV)で遠征したときも同じローテーションで、陣営としては必勝パターンでの遠征となる。また、ドバイと同日に行われる日経賞に出走するロジユニヴァースに横山典騎手が騎乗が濃厚なため、鞍上は未定だ。
一方のレッドディザイアはウオッカとともに2月10日にドバイへ発ち、現地の前哨戦を使って本番に臨む構え。2頭のライバル物語の4歳初戦がドバイで繰り広げられるのが今から待ち遠しい。