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2日目は血統編をお届けする。日本競馬の血統レベルは今や、世界でもトップクラス。スピード、スタミナ、底力など全てが問われるダービーの優勝馬を探し出すうえで、血統の分析は欠かせない。ダービー3連覇を狙うディープインパクト産駒は4頭が出走予定で、今年も例年に負けず劣らずの良血ぞろい。その中から脱落するのはどの馬か。なお、すでに脱落した3頭の評価は割愛する。
(1)父の舞台適性(最大5点減)
連対20頭をみると、15頭の父は自身、もしくは産駒がすでに東京2400メートルのGIを勝っていた。残る5頭のうち、3頭の父(アグネスタキオン、ステイゴールド、ハーツクライ)はいずれもサンデーサイレンス産駒で芝2000メートル以上のGIを制しており、昨年2着エピファネイアの父シンボリクリスエスはダービー2着馬。例外の2010年1着エイシンフラッシュの父キングズベストは海外で繋養されていた種牡馬だが、東京芝2400メートルのGI馬を3頭出しているキングマンボの直子で、適性は十分にあった。
フジキセキはGI勝ちがマイルの朝日杯フューチュリティSのみで、昨年までは産駒の国内芝GI勝利も全てマイル以下だったが、イスラボニータが皐月賞を制し、距離の壁を破った。今回は距離がさらに2ハロン延びるが、克服して不思議はない。減点は1点のみ。
ブラックタイドはGI勝ちこそないが、SS産駒でディープインパクトの全兄。適性の面で大きく割り引く必要はない。マイネルフロストは2点減。
シンボリクリスエスは前述のとおり、当該舞台でGI勝ちはないが、自身と産駒にダービー2着の実績がある。ショウナンラグーンは1点減にとどめる。
アドマイヤドンは半兄にダービー馬アドマイヤベガ(父SS)がいるが、非SS系で芝GI勝ちは朝日杯FSのみ。産駒もJRA重賞未勝利で、アドマイヤデウスは4点減とする。