競馬ニュース > 記事
09年の中央GIは、桜花賞を除き1番人気が敗退。天皇賞、NHKマイルCと2ケタ人気馬が連勝中だ。今週のヴィクトリアマイルで注目がセラフィックロンプ。左芝は【3・2・1・4】で、昨年暮れには愛知杯で重賞初制覇。父は先週のマイルC(ジョーカプチーノ)、京都新聞杯(ベストメンバー)を優勝したマンハッタンカフェだ。リーディングサイアーに立った血の勢いも味方に実績馬にひと泡吹かせる。
天皇賞春は12番人気のマイネルキッツが勝ち、先週のNHKマイルCは10番人気のジョーカプチーノがV。今年のJRA平地GIで1番人気が勝ったのは桜花賞のブエナビスタだけ。今週のヴィクトリアMもウオッカがドバイ2戦が案外な結果に終わるなど人気馬の信頼度は? 人気薄が激走する可能性もあるが、そこで浮上するのがセラフィックロンプだ。
2走前の中京記念は10着だったが、勝ち馬から3馬身半差。強力な牡馬相手だった点を考慮すれば悲観する内容ではない。前走の福島牝馬Sは相当量の降雨の影響で芝コースながらも泥田馬場での開催。馬が泥を被って戦意喪失。「3コーナーから全然進んで行けなかった。(不良)馬場がこたえました」と宮崎騎手も道悪を敗因に挙げる。
前走後はしっかりと疲れを取り、1週前追いはウッドコースで5ハロン71秒0-54秒9-41秒0-12秒8を馬なりでマーク。時計的には速くないが、使っている牝馬だけに体調を整える程度で十分だ。
今回は初のマイル戦だが、自在性を持ち合わせているので対応可能。昨年12月のGIII愛知杯を16番人気で優勝するなど左芝は【3・2・1・4】。東京コースは3歳時に1戦(芝2400メートル)して10着に敗れているが、マル牝未勝利戦後の牡馬相手で、体重も10キロ減と条件が厳しかった。
マンハッタンカフェ産駒は先週、ジョーカプチーノがNHKマイルC、ベストメンバーが京都新聞杯を優勝。父は09年リーディングサイアーの首位だ。
愛知杯から再びコンビを組んでいる宮崎騎手はジョーでGI初制覇した藤岡康太騎手と同期。GI初挑戦のフレッシュな人馬のパワーが府中で炸裂するかもしれない。