ツイてる男に乗れ！　エリザベス女王杯（１３日、京都競馬場、ＧＩ、芝２２００メートル）の枠順が１１日、確定。天皇賞・秋３連単２１万４０１０円を◎○▲で“完全的中”の競馬エイト・片桐靖弘トラックマン（３７）は、〔８〕枠（１６）番グルヴェイグ（栗東・角居勝彦厩舎、牝３歳）◎で勝負だ。格下の存在だが、父はＧＩ７勝ディープインパクト、姉はこのレース連覇のアドマイヤグルーヴ。良血開花の舞台はここしかない。絶好調・片桐がＧＩで２打席連続ホームランだ！　エリザベス女王杯は１２日、前日発売が行われる。

　天皇賞・秋は、自分でも「こんなにうまく行くとは…」と思う的中。レースの流れが速くなると読んでスタミナがある３頭に重い印を打ち、その中でも晩成型の血統が本格化した５歳馬トーセンジョーダンを◎とした。このエリザベス女王杯でも、攻める予想で連続的中を狙いたい。◎は〔８〕枠（１６）番グルヴェイグだ。

　無敗の２歳女王レーヴディソールが骨折休養明けで、５冠牝馬アパパネは府中牝馬Ｓで１４着に大敗。昨年◎のスノーフェアリーも、今年は強行軍に加えて来日後に皮膚病を発症。英独オークス馬ダンシングレインは脚元に熱を持つなど、有力馬に疑問符がつく状況。

　それならば、１０００万下のグルヴェイグにもチャンスはある。５月のＧＩオークスでは雨上がりの馬場が響き１４着に敗れたが、キャリア４戦目ながら３番人気に支持された素質馬。オークス直後、「秋になれば楽しみな馬になる」と四位洋文騎手も宣言していた。秋２戦（ともに２着）は芝１８００メートルの自己条件を勝てなかったが、ともにゴール前でアクセル全開と、長くいい脚を使えるこの馬にとっては距離不足だった。距離延長は大きなプラス材料となる。

　１週前と直前の追い切りは僚馬で秋華賞馬のアヴェンチュラと併せて、軽快なフットワークで見劣らない動きを披露している。ＧＩ７勝の父ディープインパクトから確かな能力を受け継いだうえに、母系も超一流。０３＆０４年エリザベス女王杯連覇のアドマイヤグルーヴ、０９年菊花賞２着フォゲッタブル、重賞３勝ルーラーシップといった姉兄は、３歳秋には完全に本格化した。グルヴェイグの奥に眠る血も、すでに目覚めているはずだ。

　大歓声にも動じないどっしりした気性に、鞍上の指示に素直なレースセンスのよさ。馬体もあか抜けており、実績以外はどれをとってもＧＩ級。おそらく、競走生活の中でもっとも人気のない一戦（過去６戦は全て３番人気以内）になるのだから、勝負のしがいがある。馬単（１６）から（１）（１８）（２）（４）（７）（８）（１０）を中心に勝負する。　（片桐靖弘）

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