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24日、東京競馬場で第71回皐月賞(GI、3歳オープン、芝2000メートル、出走18頭)が行われ、池添謙一騎手騎乗で4番人気のオルフェーヴル(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)が直線で抜け出し2分0秒6(良)で快勝。重賞連勝で、牡馬クラシック第1弾を制した。
レースはエイシンオスマン(牡3歳、栗東・松永昌博厩舎)が逃げるスローペース。ベルシャザール(牡3歳、栗東・松田国英厩舎)、ステラロッサ(牡3歳、栗東・角居勝彦厩舎)が続き、人気のサダムパテック(牡3歳、栗東・西園正都厩舎)、ナカヤマナイト(牡3歳、美浦・二ノ宮敬宇厩舎)は中団からの競馬となった。オルフェーヴルは直線、馬群を縫って残り200メートルで先頭。あとは抜群の瞬発力で一気に突き放し、2着に3馬身差をつける完勝で、牡馬クラシック1冠を制した。
オルフェーヴルに騎乗した池添騎手は「(僕自身)牡馬クラシックは獲れていなかったので、この馬で獲れたらいいな、と思っていました。よかったです。いままでスタッフたちと教えてきたことが身になってよかった。次(日本ダービー)が一番の舞台だと思うので順調に行ってくれれば」と牡馬クラシック初制覇を喜んだ。
池江泰寿調教師
「子どものころから、東京でのGIを勝つのが夢だった。東京に変更になったのはオルフェーヴルにとっては有利だと思っていたが、2着を3馬身も離すとは、想定外の強さだった」
2着は岩田康誠騎手騎乗で1番人気のサダムパテック、3着は武豊騎手騎乗で8番人気のダノンバラード(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)。共同通信杯を制し2番人気に支持されたナカヤマナイトは5着、3番人気のベルシャザール(牡3歳、栗東・松田国英厩舎)は11着に終わった。
オルフェーヴルは、父ステイゴールド、母オリエンタルアート、母の父メジロマックイーンという血統で、JRA通算7戦3勝。重賞は11年スプリングS(GII)に続いて2勝目。全兄には宝塚記念(GI)、有馬記念(GI)を勝ったドリームジャーニーがいる。鞍上の池添騎手は牡馬クラシック初制覇、管理する池江泰寿調教師は皐月賞初勝利。