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ウマニティ重賞攻略チームが毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回は武蔵野S2022・血統予想をお届けします!
昨年はトビーズコーナー産駒の3番人気ソリストサンダーが重賞初制覇を達成。同馬は2年前にも11番人気で2着に好走したリピーターとなるが、昨年は2着エアスピネルも20年3着に続く2年連続での好走だった。18・20年と隔年で勝利したサンライズノヴァ、3年連続で3着以内に好走したサンライズバッカスやダノンカモンなど、リピート好走が目立つことも特徴のひとつといえるだろう。
古くからStorm BirdやNijinskyの血を引く馬は人気不問で評価しやすく、ソリストサンダーにおいても母系でNijinskyの血脈を2本持っていた。また、近年はNijinskyを内包するキングカメハメハも存在感を示しており、直仔のエアスピネルがリピーターとして活躍するほか、13番人気で激走した19年3着ダノンフェイスは3連単235万馬券の立役者となっている。
エアスピネルは、父キングカメハメハ×母エアメサイア(母の父サンデーサイレンス)。同産駒は目下3年連続好走中と勢いがあり、そのうち2回は20年3着、21年2着で入線した本馬によるもの。なお、東京のマイル戦は17年安田記念で5着、21年フェブラリーSで2着とG1でも芝・ダート不問で好走実績がある。9歳という高齢ではあるものの、昨年は8歳にして着順を上げていたので、今年も古豪としての健在ぶりを示して不思議ないだろう。
レモンポップは、父Lemon Drop Kid×母Unreachable(母の父Giant's Causeway)。父はキングカメハメハと同じKingmanboの直仔で、19年1着ワンダーリーデルを出したスタチューオブリバティの半兄にあたる血統。また、本馬は2代母Harpiaがデインヒルの全妹という良血馬でもある。東京競馬場では6戦6勝、いずれも後続に着差を付けた完勝なので、真打ち登場と目されることにも頷けるところ。血統背景から重賞でも格負けはしないはず。
アシャカトブは、父シニスターミニスター×母ヴェリタスマリコ(母の父キングカメハメハ)。父は17年1着インカンテーションを出しているが、本馬は母の父が15年2着&16年1着のタガノトネール、母系でNijinskyの血脈を2本保持する血統構成が20年2着&21年1着ソリストサンダーなどと共通する。持ち時計にこそ課題は残すが、東京マイルでの末脚には目を見張るものがあるので、差し脚が活きる展開では一考の余地がありそうだ。
【血統予想からの注目馬】
⑥エアスピネル ⑦レモンポップ ③アシャカトブ