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日曜日に行われるローズSの出走馬の追い切り内容について、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
①メイショウショウブ
攻め巧者かつジョッキーが追ったとはいえ、11日に栗東坂路で刻んだラスト1F11秒6は優秀。1週前追いもCWコースで6F82秒台、終い11秒台半ばとなかなかの時計を出している。帰栗後の速い時計は少ないが、札幌で一戦消化していることを考慮すれば、それほど不安視する必要はないだろう。ただ、追い切りの内容が必ずしもレースに直結するタイプではない。額面通りの評価をしてもいいのかは難しいところである。
②ベストクィーン
今週の追い切りは栗東坂路で4F54秒3を計時。馬ナリではあるが、走り自体は悪くない。しかし、坂を登っていくにつれ、ラチのほうに進んでいるのを見ると、まだまだ非力な印象を受ける。7月の中京で未勝利戦を勝ち上がったばかりの身。いきなりの重賞挑戦で勝ち負けに持ち込むには物足りない。
③ビックピクチャー
最終追いは栗東芝コースで2歳新馬との併せ馬。鞍上の腕がピクリともしない、まったくの馬ナリで余裕をもって走っており、調子の良さはうかがえる。一方、中間の速い攻めは1本のみ。8月の小倉で1勝クラスを3戦消化していることに加えて、420キロ弱の小柄な馬だけに仕方がない面はある。ただ、重賞で首位争いに食い込めるかというと疑問。連下の押さえ評価が妥当な線ではないか。
④ダノンファンタジー
8月中旬に帰栗後は、坂路とCWを交えて丹念な乗り込み。1週前、当該週とレースでも騎乗する川田将雅騎手がまたがり、馬ナリで馬場の外めを鋭く伸びていた。ただ、4コーナーの手前で少し行きたがる仕草を見せていたのは気になるところ。ジョッキーが乗っていたこともあり、レースではそれなりの対処を施すとは思うが、後塵を拝するシーンも想定しておいたほうがいいかもしれない。
⑤モアナアネラ
最終追いは栗東坂路で実施。レースでも騎乗予定の北村友一騎手がまたがって4F53秒1を計時した。終いも12秒4にまとめており、タイムそのものは悪くないのだが、ビッシリ攻めたにもかかわらず、併せた1勝クラスに後れをとったのはいただけない。良血馬ではあるものの、重賞挑戦へのアピールという点では、インパクトに欠ける感がある。
⑥シャドウディーヴァ
当該週は美浦坂路で4F54秒0。関西への輸送を考慮し控えめの内容で済ませた。とはいえ、1週前には栗東から岩田康誠騎手が駆けつけ、Wコースでの併せ馬を馬ナリで追走優勢。態勢は整っている。決して楽な相手ではないが、この馬にもチャンスは十分にありそうだ。
⑦アルティマリガーレ
8月下旬に帰栗後は坂路で調整。11日の最終追いでは4F53秒7を馬ナリで計時した。首を上手に使って気持ちよさそうに駆け上がるさまは見映えがする。3月下旬のデビューでキャリアは4戦に過ぎないものの、そのぶん他馬より上積みを見込めるはず。相手は強くなるが、不安よりも楽しみのほうが大きい。
⑧ウィクトーリア
8月末から栗東に滞在。1週前、当該週とCWコースで併せ馬を消化。2週ともに反応が良く、とりわけ先行する馬に並びかける際に、スッと加速しているあたりは好感度が高い。馬場の内側を通ったとはいえ、5F66秒台を馬ナリでマークしているように、時計も上等の部類。この馬の力を出せる状態にある。
⑨ラシェーラ
今週は栗東坂路で4F54秒0を馬ナリでマーク。単走ながら馬場の真ん中を、しっかりした脚取りで駆け上がっており、この馬なりに順調といえる。しかし、前走1勝クラス12着からの巻き返しを期待できるほどの好内容を展開しているわけではなく、ましてや重賞の舞台では荷が重そう。馬券的には静観が賢明だろう。
⑩シゲルピンクダイヤ
1週前、当該週と栗東CWコースで併せ馬を実施。外から併走相手を追い抜こうかというところで、ちょっとモタつくようなシーンが見受けられたものの、かわしたあとに突き放している点は好印象。6Fからしっかりと負荷をかけているあたりも評価できる。自身の力を出せるデキにはありそうだ。
⑪ビーチサンバ
帰栗後は坂路とCW、芝コースを交えての調整。1週前のCWでは6F80秒台半ばの時計を記録し、それなりに負荷はかけている。ただ、速いところの本数は5本と少なめ。一応の態勢にはありそうだが、本当に良くなるのは次戦以降ではないか。
⑫スイープセレリタス
4日、8日、11日と美浦坂路で3頭併せを実施。最終追いでは、最内に進路をとったとはいえ、ラスト1Fを12秒台前半でまとめており、調子は良さそう。春先は伸び悩んでいたが、ここに来て連勝と勢いもある。相手強化の重賞でも上位を狙えるデキとみたい。
ウマニティ重賞攻略チーム