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宝塚記念の枠順が確定し、ファン投票1位のブエナビスタは4枠8番、早めに栗東入りして調整中の昨年のダービー馬ロジユニヴァースは隣の5枠9番の好枠を引いた。春の天皇賞でGI初制覇のジャガーメイルはロジと同枠の10番。昨年の覇者でGP3連覇のかかるドリームジャーニーは大外の8枠18番となった。馬券発売は26日から。
確定枠順へ
《栗東》通算6勝2着7回と抜群の成績を誇るラッキーナンバー(9)は、昨年のダービー馬ロジユニヴァース。5枠もグレード制導入以降で連対数トップだ。近2年も9番が連勝しており「枠順は特に気にしていませんでしたが、それはいいことだと思います」と萩原調教師はプラスに受け止める。初騎乗の安藤勝騎手も「どんな競馬でもできそうなので、枠は気にしていなかった」と不安はない。追い切り翌日は、引き運動と逍遙馬道で運動を消化。「追い切った後の雰囲気も悪くありません。当日まで2日あるので、ギリギリまで体調のレベルアップを図りたい」と萩原師は気を引き締めている。
GP3連覇を狙うドリームジャーニーは8枠18番。「ポケットからスタートして直線が長いですし、一番最後の枠入れになりますからね」と吉村調教助手は大外枠を前向きに捕らえる。それよりも天気の方が気になる様子で「昨年も天気予報は良くなかったんですが、当日の天気が良かったんです。今年も今の予報ならば当日の天気は良さそうだし、切れ味が生かせる馬場になってくれれば」と良馬場を願う。
中日新聞杯、金鯱賞と連勝中のアーネストリーは1枠2番。「ウチの厩舎は白かピンクで(GIを)勝っているイメージがあるから、1枠で良かったんじゃないかな」と佐々木晶調教師。03年ジャパンC(タップダンスシチー)、朝日杯FS(コスモサンビーム)が1枠1番。ゲンのいい白い帽子で、タップが勝った04年以来の宝塚記念2勝目を狙っている。
展開のカギを握りそうなのが、小牧太騎手が逃げ戦法を漂わせている3枠5番ナムラクレセント。「この枠なら、行くにしろ控えるにしろいいところ。でも、後ろからではGIでは届かないでしょうし、行くかもしれませんね」。金井調教助手も積極策を示唆。
《美浦》天皇賞馬ジャガーメイルは、厩舎周りで約1時間の引き運動。「変わりないし、エサも食べています。午後に受けたマッサージの後も、筋肉の質が先週以上と言ってもらえました」と菅沼調教助手は笑みを浮かべる。枠順は5枠10番に決定。「この馬の前走が12番だったし、キンシャサノキセキ(高松宮記念優勝)も偶数(6番)でしたから。真ん中だし、ちょうどいいところじゃないですか」と歓迎ムードだ。