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京都日曜メーンのGII京都記念も、ディープインパクト産駒のトーセンラーに注目だ。昨年のきさらぎ賞でオルフェーヴルを破っている素質馬。東日本大震災の影響もあって春2冠では振るわなかったが、秋に復調をアピールした。今回は一番得意な京都外回りが舞台。勝って改めてオルフェーヴルへ挑戦状を叩き付ける。
3歳馬の活躍に負けていられない。ディープインパクトの初年度産駒トーセンラーが、古馬中距離戦線の主役の座を狙って京都記念で始動する。
一昨年の夏から、デビューするたびに注目を集めていたディープの最初の子供たち。その中でもトーセンラーは2歳時11月7日の京都の新馬戦で単勝1・5倍というダントツ人気を背負うほど注目の的だった。
そのデビュー戦を順当に勝ち、きさらぎ賞では後の3冠馬オルフェーヴル、ダービー&菊花賞2着のウインバリアシオンなどを相手に完勝。一躍クラシックの本命に浮上したが、東日本大震災時に宮城県山元トレセンに滞在していたため、輸送や調整に狂いが生じ、皐月賞7着、ダービー11着という不本意な結果に終わった。
だが、放牧で立て直した秋はセントライト記念2着、菊花賞3着。世代トップクラスの実力をようやく発揮して、4歳シーズンを迎えた。
「馬体重的にはそれほど変わっていないかもしれませんが、少し背が伸びてきたし、気持ちがどっしりしてきました」
田代調教助手が、菊花賞後の休養でさらに成長したラーに目を細める。今回の舞台の京都外回りは新馬戦ときさらぎ賞を勝ち、菊花賞3着と滅法得意。この点も有利だ。
今年は1月中旬から時計を出し始めると、CWだけでなくポリや坂路でも意欲的に追い切りを消化。栗東での1週前追い切りの1日は、新コンビを組むC・デムーロ騎手を背にCWに入って3頭併せの内で一杯に追われ、中アルキメデス(牡3、500万下)に1馬身ほど遅れたが、外のネオヴァンドーム(牡5オープン)には2馬身先着した。
時計も6ハロン82秒8、3ハロン37秒4-11秒9と上々。「いろいろなコースを使い分けて順調に乗り込めました。今回は上の世代と初対戦というのがどうかだけど、京都の外回りは得意」と田代助手の期待も高まっている。
ディープブリランテが出走する共同通信杯の10分前に、トーセンラーが今年初戦を制してディープ産駒の先輩としての意地を見せつける。
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