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28日の阪神11Rで行われた第60回阪急杯(4歳上オープン、GIII、芝1400メートル、18頭立て、1着賞金=4100万円、1着馬に高松宮記念の優先出走権)は、松山弘平騎手騎乗の1番人気ミッキーアイル(牡5歳、栗東・音無秀孝厩舎)が先手を取ってそのまま逃げ切り、重賞5勝目をマークした。タイムは1分19秒9(良)。
完全復活を印象付ける逃げ切りVだ。1番人気を背負って、“来るなら来い”と言わんばかりにハナを切ったミッキーアイルが堂々の逃げ切り勝ち。本来の姿を見せつけ、高松宮記念(3月27日、中京、GI、芝1200メートル)の優先出走権を獲得した。
外からダッシュ良く先手を取ったミッキーアイルが飛ばし、レッツゴードンキが2番手へ。その後ろにサカジロロイヤル、ブラヴィッシモが続き、マイネルアウラート、ミッキーラブソング、オメガヴェンデッタなども差がなく好位につけた。ミッキーアイルはよどみないペースを刻みながらも脚いろは軽快そのもの。直線に向いてからも後続とのリードを保ち、最後も激しい2着争いを尻目に力強く逃げ切りを決めた。2着は4番人気のオメガヴェンデッタ。3着は5番人気のブラヴィッシモだった。
ミッキーアイルは、父ディープインパクト、母スターアイル、母の父Rock of Gibraltarという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、野田みづき氏の所有馬。通算成績は16戦7勝。重賞はGIIIシンザン記念、GIIIアーリントンC、GI・NHKマイルC、GIIスワンS(2014年)に次いで5勝目。音無秀孝調教師、松山弘平騎手ともに阪急杯は初勝利。
本番でもコンビを組むことになった松山騎手は「折り合いを気にしていました。行く馬も結構いましたが、スピードがあるので、この馬の競馬を…と積極的に乗りました。ハナへ行ってからはスッと自分のリズムで運べましたし、直線でしっかり伸びてくれて強い競馬でした。最後の直線で少しヨレてしまって、申し訳なかったと思っています。直線に向いても手応えがよかったですし、道中もいいリズムで運べたので、直線もしっかり伸びることができたのかなと思います」と初騎乗での勝利を冷静に振り返っていた。
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