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秋のGIシリーズ2戦目で3歳牝馬3冠最終戦の秋華賞(芝2000メートル)が、19日に京都競馬場で行われる。
桜花賞馬ハープスターが凱旋門賞に出走したため不在で、オークス馬ヌーヴォレコルト(美浦・斎藤誠厩舎)の中心は動かない。夏場を順調に過ごし、秋初戦となったトライアルのローズSでは、2着タガノエトワールに1馬身1/4差をつけて勝利を飾った。着差以上に強いレース内容で、仕上がり途上の状態でもGIウイナーの底力をアピール。その後は栗東トレセンに滞在し、9日の1週前追い切りはCWコースに入って3頭併せで6ハロン82秒5、ラスト1ハロン12秒1をマークして、鋭い伸びを見せた。2冠制覇は有力だ。
昨年の最優秀2歳牝馬レッドリヴェール(栗東・須貝尚介厩舎)は1番人気のローズSで6着に敗退。ダービー時との比較で10キロ増の420キロの馬体は太くなく、成長分と映っただけに凡走は気になるが、この一戦だけでは見限れない。初めて間隔を詰めて使うだけに、上積みも見込めるはずだ。
もうひとつのトライアル・紫苑Sを勝ったレーヴデトワール(栗東・松田博資厩舎)は、2010年阪神ジュベナイルフィリーズを制したレーヴディソールの半妹で、デビュー前から評判が高かった。桜花賞で5着に終わり、あと一歩のところでオークスの優先出走権獲得を逃すと、その後の2戦も振るわなかったが、紫苑Sでは不良馬場をまったく気にすることなく、直線でしっかりと伸びて素質をアピール。脚質に自在性があるので、トリッキーな京都の内回りも苦にしないだろう。
ショウナンパンドラ(栗東・高野友和厩舎)は、紫苑Sでレーヴデトワールのクビ差2着。今回で夏から3走目となるが、中間もしっかりとケアして疲れは感じられない。もともと勝ちみに遅い面はあるが、京都の芝・内2000メートルで初勝利を挙げているのは強みだ。
未勝利を勝って中1週で挑んだローズSで2着と好走したタガノエトワール(栗東・松田博資厩舎)、デビューからの11戦すべて5着以内と、堅実なブランネージュ(栗東・藤岡健一厩舎)。アルテミスS優勝馬マーブルカテドラル(美浦・上原博之厩舎)なども侮れない。
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