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ウマニティ重賞攻略チームが毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回はマイラーズC2021・血統予想をお届けします!
今年は京都競馬場整備工事に伴う開催日割の変更があり、マイラーズカップは阪神芝1600mに舞台を移して施行される。当該コースでは古馬混合重賞として阪神牝馬Sが行われているが、昨年は中京記念やマイルチャンピオンシップも代替開催されていた。なお、マイラーズカップも2011年までは阪神競馬場で開催されていた歴史を持つ。
やはり阪神芝1600mではディープインパクト産駒をぞんざいに扱えず、今開催も阪神牝馬Sで1番人気デゼルと2番人気マジックキャッスルがワンツー決着を果たすほか、20年マイルチャンピオンシップでは1番人気グランアレグリアが危なげなく勝ち、3連単300万超えの大波乱となった20年中京記念でも9番人気エントシャイデンが3着に入線している。一方で、キングカメハメハ産駒は古馬混合重賞での好走例がなく、その直仔にあたるロードカナロア産駒も連対例がない。上位人気馬も多くはないので一概には言い切れないが、それでもキングカメハメハ系は過信しないよう注意したい。
アルジャンナは、父ディープインパクト×母コンドコマンド(母の父Tiz Wonderful)。好相性を示すディープインパクト産駒となるが、母系に持つTiznowやStorm Catの血脈はコントレイルと彷彿とさせるものがある。本馬は20年きさらぎ賞や20年毎日杯では1番人気の支持を集めた経歴があり、膝の手術明けとなった前走洛陽Sでも上がり3F32秒8の末脚を披露するなど、やはり秘めたるポテンシャルには重賞級のものがありそうだ。順当に長期休養明け2戦目の上積みが見込めれば勝ち負け必至だろう。
ギベオンは、父ディープインパクト×母コンテスティッド(母の父Ghostzapper)。本馬も3頭出走するディープインパクト産駒のうちの1頭となるが、アルジャンナとは対照的に速い上がりを使えず、持続力で勝負してこそ持ち味が活きてくるタイプ。前走金鯱賞は重の馬場状態も味方したことは否めないが、どちらかと言えばハナを主張して淡々としたペースで運んだことに価値がある。今回も上がり勝負になると分が悪そうで、積極的な立ち回りができるか否かもポイントになりそうだ。
ルフトシュトロームは、父キンシャサノキセキ×母ハワイアンウインド(母の父キングカメハメハ)。キングカメハメハは父としては強調しづらいものの、母の父としては目を見張る成績を残しており、昨年に代替開催された中京記念でもシンガリ18番人気のメイケイダイハードが勝利している。なお、本馬は2代母ライクザウインドがディープインパクトの半姉にあたる血統背景も興味深い。近2走が単純な力負けとも言い切れず、馬群を苦にする節もあるので広い阪神コースで見直す手はありそうだ。
【血統予想からの注目馬】
⑥アルジャンナ、⑯ギベオン、⑨ルフトシュトローム