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1996年にダイナカールとの母仔制覇を達成したエアグルーヴ。その直系にあたるドゥラメンテが種牡馬として異彩を放ち、2022年スターズオンアース、2023年リバティアイランドと2連覇を飾るほか、2023年には15番人気のドゥーラも3着に好走してみせた。なお、ドゥラメンテはKingmamboの直系であることも強調しやすく、2016年2着チェッキーノからKingmambo(またはその全妹Monevassia)の血を引く馬の連対が8年連続している。
ほか、Nureyev(またはその甥Sadler's Wells)とMill Reef(または配合が相似なRiverman)の血を併せ持つ馬も人気不問で上位を賑わす傾向にあり、必然的に内包するキングカメハメハはもちろんのこと、Kingmamboの血を引かずに勝ち馬となった2014年ヌーヴォレコルト、2015年ミッキークイーン、2016年シンハライト、2017年ソウルスターリング、2021年ユーバーレーベンなどがこれに該当していた。
ミアネーロは、父ドゥラメンテ×母ミスエーニョ(母の父Pulpit)。同産駒は22年スターズオンアース、23年リバティアイランドと目下2連覇中となるが、23年3着ドゥーラ含め、3着以内に好走した3頭にはマイル以上の距離で重賞勝ちの実績があった。本馬もフラワーカップの勝ち馬であることを評価しやすく、2年前には同重賞からの臨戦でスタニングローズが10番人気2着と健闘している。血統構成からは東京替わりも歓迎だろう。
ステレンボッシュは、父エピファネイア×母ブルークランズ(母の父ルーラーシップ)。同産駒からは20年の勝ち馬デアリングタクトが出ており、本馬は「母の父キングカメハメハ系種牡馬」、「桜花賞馬」といったことにも共通点を見いだせる。また、母の父に配されたルーラーシップはドゥラメンテの叔父であり、エアグルーヴ直仔としても注目に値する血筋だろう。Kingmambo内包馬の上位争いが続いている傾向を鑑みても軽視はできない。
チェルヴィニアは、父ハービンジャー×母チェッキーノ(母の父キングカメハメハ)。同産駒として好走した17年2着チェッキーノ、22年3着ナミュールの2頭は、母の父がマイルG1馬となる配合の組み合わせ。本馬は前者と同じ母の父であることを強調しやすく、母自身も16年優駿牝馬(オークス)の2着馬であることを特筆できる。大敗の桜花賞は一頓挫があった後の5か月ぶりの実戦。G1級の資質はあるだけに、捲土重来を期す構えだろう。
【血統予想からの注目馬】
①ミアネーロ ⑦ステレンボッシュ ⑫チェルヴィニア