今週は３歳馬の頂点を決める日本ダービー。俺のチェックポイント初日は、大阪サンスポの増本隆一朗記者が、ホープフルＳ勝ち馬で、ＵＡＥダービーから異例のローテで挑むドゥラエレーデに注目した。海外遠征を経験しての変化などを探った。

◇

競馬記者になって２度目の日本ダービー。やはり競馬の祭典は特別だ。関係者たちの熱も一段と高まっており、取材にもより一層力が入る。

注目したのは、昨年のホープフルＳ覇者でドバイのＵＡＥダービー２着から異例のローテで挑むドゥラエレーデ。前走後は米ＧⅠケンタッキーダービーを目標にしていたが、左前脚の球節に疲れが出たため回避した。今回に向けても脚元の状態は気になるところ。さっそく小島厩務員を直撃した。


「すっかり回復して大丈夫ですね。予定通りの調整を積めていますし、問題ありません」

４月下旬に栗東トレセンに帰厩し、調教開始。５月１０、１７日は新コンビの坂井騎手を背にＣＷコースでしっかりと負荷をかけられた。世話役は「いい動きでしたし、（勝った）ホープフルＳと一緒か、それ以上のデキにあると思います」と好仕上がりに胸を張る。

海外競馬を経験して変わったところは？　「もともと環境の変化には動じない子なのですが、帰ってきてからより心身ともにずぶとくなりましたね」とメンタル面での成長を伝える。若駒の戦いにおいて、この〝どっしり感〟は大きな武器となるだろう。

今回の舞台は東京芝２４００メートル。世話役は「東スポ杯２歳Ｓ（４着）では先行勢に苦しい流れの中でもしっかり走れていますし、悪いイメージはありません。ダートでも走れるようにスタミナもあるので、自分のペースで走れれば距離は大丈夫ではないか」と力を込める。

海外帰り初戦になるが、取材の感触は上々だ。皐月賞馬ソールオリエンスとは未対戦で、ＮＨＫマイルＣを勝ったシャンパンカラー、先週のオークスもリバティアイランドが１着、ドゥーラが３着と好調のドゥラメンテ産駒の３歳勢。現時点では△だが、印の昇格も考えながら取材を続けたい。（増本隆一朗）

◇

◆ＧⅠ・俺のチェックポイント　現場記者が週末のＧⅠ出走馬のなかで、自分が気になる馬を独自の視点から取材。記者は日替わりで、火～金曜付に掲載する。

この記事はいかがでしたか？

 (1)