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準OPマレーシアCをステップに、2着&4着馬が格上挑戦する。しかし、ハンデには大きな開きが。2着マローブルーはメンバー中最軽量の51キロで、一方、4着だったアズマシャトルは56キロ。牝馬と牡馬の違いがあるにせよ同じ4歳、マローは前走から4キロ減、アズマがたった1キロ減というのは開きすぎと思えるかもしれない。ただ、アズマにはハンデキャッパーの目をごまかせない“中身”がある。
「見込まれたのは間違いないけど、仕方ないかな」という加用調教師の笑みのなかに、自信を見た。一見“酷量”に見えても、その実は違う。56キロといえば、2走前のGIII鳴尾記念で3着になっているからだ。
鳴尾記念を勝ったのはご存じのとおり、続く宝塚記念でGIホースとなったラブリーデイ。5着だったグランデッツァも七夕賞を勝った。4着エアソミュールは函館記念で4着(2着マジェスティハーツは来週の関屋記念に出走予定)と、そのまま成績をスライドさせれば、十分に勝ち負けが望めるというわけだ。
「前走は逃げた馬が楽に勝ったようにペースが遅かった。馬場の悪いところを走らされたし、直線で外に出せていればもう少し際どかったはず。小倉は初めてだが、小回りは札幌でこなしているし、いい条件だと思う」と、トレーナーも巻き返しを意識している。
そのうえ、5日の動きは超ド級。CWコースで規格外の6F77秒4を叩き出した。もちろん「飛ばした前の馬について行ってしまった」(トレーナー)と予定していたものではなかったが、猛暑の時季にこれほど元気な馬もいない。手綱を取った松若騎手も、「バッタリ止まってはいない。能力があることは分かったし、チャンスを生かしたい」と大きな手応えを感じ取っていた。
一昨年のラジオNIKKEI杯2歳Sでのちのダービー馬ワンアンドオンリーの0秒2差2着になり、かつてはクラシックを期待されていた素質馬。今年1月のOP特別・白富士Sを勝った実績もある。たびたび新星が登場するサマーシリーズで、G獲りへ一直線だ。(夕刊フジ)
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