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27日の東京11Rで行われた第20回青葉賞(3歳オープン、GII、芝2400メートル、18頭立て、1着賞金=5200万円、ダービートライアル=2着までに日本ダービーの優先出走権)は、蛯名正義騎手騎乗の7番人気ヒラボクディープ(牡、美浦・国枝栄厩舎)がゴール前で差し切り重賞初制覇。タイムは2分26秒2(良)。2着のアポロソニックとともに、ダービー切符を手に入れた。
カミノタサハラが戦線離脱した国枝厩舎から、新たなディープ産駒がダービーへと駒を進める。7番人気の低評価ながら、抜群の手応えで差し切り勝ちを決めたのはヒラボクディープ。蛯名正義騎手も青葉賞連覇(通算3勝目)となった。
レースはアポロソニックが気合をつけてハナへ。ヘイローフォンテン、バンデが2番手を併走して、やや離れた位置にヒラボクディープがつける。断然人気のレッドレイヴンは中団の外からレースを進めた。淡々と流れて直線に向くと、好位からヒラボクディープが抜群の手応えを見せる。しかし、最内で粘るアポロソニックの逃げ脚も止まらない。レッドレイヴンはまったく伸びず、2番人気のラストインパクトが馬群の中から懸命に脚を伸ばすが、最後はヒラボクディープがアポロソニックをわずかにアタマ差かわしたところがゴール。関東馬2頭がダービー切符をつかんだ。2着からクビ差の3着がラストインパクト。レッドレイヴンは11着に敗れている。
ヒラボクディープは、父ディープインパクト、母キャットアリ、母の父Storm Catという血統。北海道日高町・下河辺牧場の生産で、(株)平田牧場の所有馬。通算成績は5戦3勝。重賞初勝利。国枝栄調教師は青葉賞初勝利。蛯名正義騎手は04年ハイアーゲーム、12年フェノーメノに次いで3勝目。
蛯名騎手は「国枝厩舎のカミノタサハラがリタイアして残念なことになってしまったので、何とかこの馬でダービーに行きたいと思っていました。直線は余裕を持って追い出しを我慢して坂まで来られたし、いい競馬をしてくれると思いました。まだまだ子供っぽいので、気持ちも体も芯が入ってくればもっといいパフォーマンスができると思いますから、ダービーまでどのくらい良くなってくれるかですね。本番もいい競馬ができるように頑張ります」と新たなコンビで挑むダービーに視界を向けていた。
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