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今週は伝統のGⅡ、アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)が中山競馬場で行われる。明け4歳のモリアーナが、1991年メジロモントレー以来となる同レース2度目の牝馬によるVを狙う。年明けから行われたJRA7重賞のうち、3つを制した好調エピファネイアの産駒。陣営も手応えを感じての参戦だ。
伸び盛りの才媛が歴史的Vを狙う。秋華賞5着のモリアーナが牡馬相手のAJCCに参戦。武藤調教師も手応えを感じて管理馬を送り出す。
「見た目にもすごい体になってきたし、4歳で充実してきましたね。『オッ』と思わせるボディーコンディション。今年は何とか大きなタイトルを取りたいです」
3カ月ぶりの実戦となるが、仕上がりは上々どころか、レベルアップを感じさせる動きを披露している。11日の1週前追い切りは美浦Wコースで5ハロン67秒2-11秒4の好時計。騎乗した國吉助手は「前回より力みが強いので単走で。いい加速ラップを刻めました。相当能力がある。乗っている感覚的には、GⅠ級だと思っています」と絶好の感触を告げた。
昨春はマイル路線を歩んだが、NHKマイルC6着、ニュージーランドT4着など善戦止まり。しかし、秋から中距離路線に進むと、初の2000メートル戦となった紫苑Sでは鮮やかな追い込みを決めて重賞初制覇。続く秋華賞も末脚を伸ばして5着と、ハイレベルな現4歳牝馬世代の中でも上位の力を示した。
さらなる飛躍を期して今回は1ハロン延長に挑む。「横山典騎手は(適距離が)長めのイメージを持ってくれている。AJCCに行こうかと話したら『いいんじゃないか』と言ってくれました」とトレーナーは明かす。14日の京成杯をダノンデサイルで制したベテランのお墨付きは、心強い限りだ。
牝馬で過去にAJCCを勝ったのは1991年メジロモントレーのみ。牝馬にとっては〝鬼門〟のレースだが、同助手は「頭数もそこまで多くならなさそうですし、チャンスはありますよ。まだまだタイトルを取れると思っています」と前向きだ。くしくもモントレーに騎乗していたのは、横山典騎手だった。
14日の京成杯、日経新春杯を含めてすでに今年JRA重賞3勝挙げるエピファネイアの産駒。血の勢いも味方に、歴史の扉を開いてみせる。(綿越亮介)
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◆エピファネイア産駒大活躍…年明けからエピファネイア産駒が絶好調だ。7日のフェアリーSでイフェイオンが勝利すると、14日は京成杯でダノンデサイル、日経新春杯でブローザホーンと東西重賞をジャックした。AJCCに登録しているのはモリアーナのみ。初年度産駒から3冠牝馬デアリングタクト、翌年にはGⅠ3勝のエフフォーリアを送り出した父の血に、今週も要注目だ。
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