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スプリンター寄りの適性が問われるレースで、仕上がりの早さが要求され、米国ダート色が濃いパワー型の活躍も目立つ。
アドマイヤビジンを最上位にみる。父クロフネはスピードとパワーに優れ、カレンチャン、スリープレスナイトと2頭のスプリントGI牝馬を出したほか、産駒は阪神芝1400メートルのGIIを2勝しており、舞台適性は高い。3代母はエリザベス女王杯を制したミヤマポピーで、その半兄に天皇賞春秋連覇を達成したタマモクロスがおり、母系は底力を秘める。
ホウライアキコは父がストームキャット系のヨハネスブルグ。2歳時に欧米4カ国でGIを制した名馬で、産駒も早い時期から活躍するタイプが多い。前走は外回りの瞬発力勝負でやや分が悪かったが、内回りに替わればスピードと完成度の高さで圧倒できる。
ホッコーサラスターは半兄が現OPのホッコーブレーヴ。父が晩成型のマーベラスサンデーからヨハネスブルグに代わり、兄より早い時期からの活躍が見込める。
ベルカントは父が名スプリンターのサクラバクシンオーで、母の父が米2歳王者ボストンハーバー。完成は早く、2走前のファンタジーSのように、1400メートル以下でスピードを生かす競馬が合っている。
同じバクシンオー産駒のダンスアミーガは母がエルコンドルパサー×サンデーサイレンスの配合で、祖母がオークス馬ダンスパートナー。母系の底力はGIIでも上位で、重賞初挑戦でも力を発揮できる。
グランシェリーは母の父がバクシンオーで、父がマイル以下で米ダートGIを3勝したアルデバランII。スピードに特化した配合で、距離短縮と内回りへのコース替わりで巻き返しは可能だ。
エスメラルディーナの父ハーランズホリデーはストームキャット系で、3歳時に米ダートGIを2勝し、父としても米2歳王者を出している。2、3歳戦向きのスピードがあり、力の要る馬場に向く。 (血統取材班)
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