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2004年皐月賞、06年天皇賞・秋などGI5勝を挙げたダイワメジャー(父サンデーサイレンス)が、種牡馬としても存在感を示している。春は初年度産駒のカレンブラックヒルがNHKマイルCでGI初制覇、9日にはエピセアロームがセントウルSで古馬を撃破した。神戸新聞杯にはメイショウカドマツとブレイズアトレイルが出走。2頭を管理する藤岡健一調教師(51)=栗東=はタイプの異なる“メジャー2騎”で菊花賞切符を狙っている。
父譲りのスピードとパワーで菊花賞切符をゲットだ。トライアルにダイワメジャー産駒のメイショウカドマツとブレイズアトレイルを送り込む藤岡健調教師が力を込める。
「カドマツは前に行くし、ブレイズは控える。ともにレースのタイプが違うので楽しみ。距離は問題ないですし気になるなら使いません」
トレーナーが「成長が早く、春の段階でできていましたから」と高い完成度を評価するメイショウカドマツはこの春、トップクラスと好勝負をしてきた。
若葉Sではのちの皐月賞2着馬、ダービーで1番人気4着のワールドエースからコンマ3秒差の2着。皐月賞はゼロスと後続を離して先手を争う厳しい流れになったが、8着と大きく崩れなかった。前走のラジオNIKKEI賞4着後は放牧を経て、4日に栗東へ入厩し、12日には坂路で4ハロン53秒1-12秒6をマークした。2カ月半ぶりの実戦になるが、「間隔は開いていますが、ここを目標にしていますから」と藤岡健調教師は仕上がりに自信を持っている。
ブレイズアトレイルは休養をはさみ、充実一途。未勝利戦1着後にねん挫で休養したが、6カ月半ぶりに出走した鳥栖特別(芝2000メートル)を1分59秒0(良)の好タイムで快勝。500万下とはいえ、初対戦の古馬を一蹴した。キャリアは浅く、伸びしろは大きい。
「馬が成長して緩いところが抜けてきたし、休養明けを使って良くなっています。前走のレース内容がいいので、ここでどれだけやれるか」とこちらも期待は大きい。
賞金900万円の2頭にとって3着まで優先出走権が与えられる神戸新聞杯は菊花賞への最後のチャンス。先行するメイショウカドマツと好位から差すブレイズアトレイル。そろってトライアルを突破し、淀の菊舞台へ駒を進めたい。(森田実)
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