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中央競馬、2010年総決算のグランプリ競走「第55回有馬記念」(26日、中山競馬場、10R、GI、芝2500メートル、1着賞金1億8000万円)に向けて、有力各馬が22日、栗東、美浦のトーニングセンターで、最終追い切りを行った。
ジャパンCで2着降着のブエナビスタは、いつものように栗東Cウッドコースに登場し、単走で調整。スタートからしばらくスローラップが続くと、向正面辺りから徐々に動きだす。直線に入ると、残り2Fで鞍上の指示とともに全開モードにギアチェンジ。ハイピッチの走法は凄み十分で、ラスト1F11秒6で突き抜けた。
全体時計の6F86秒5-70秒4-54秒4-39秒3-11秒6も、終い重点ながら非の打ち所がない。まさにハイレベルで安定している。
繰り上がりながらジャパンCを制したローズキングダムは坂路コース。今秋からコンビを組んでいる武豊騎手を鞍上に併せ馬。先行する僚馬ツルマルスピリットを追い掛け、なかなか差は詰まらなかったが、ラスト1Fで1馬身差に詰め寄ると、ゴールではきっちり1馬身先着。G前仕掛けで半マイル52秒4-38秒4-12秒6は、前回とほぼ同じだが、ラストの伸びは今回のほうが上。
皐月賞馬ヴィクトワールピサはCウッドで3頭併せ。先行するレッドセインツの1馬身後ろにつけ、鞍上との折り合い十分。直線に入ると3頭が横並び、最後はGOサインとともに一気に加速、内、外にそれぞれ2馬身先着。全体時計は6F82秒6-66秒9-52秒0-38秒5-12秒5を強目に追われてマーク。掛かる場面もなかったし、終いの伸びも上々。ジャパンC時の状態を保っている。
鳴尾記念で重賞初勝利を遂げたルーラーシップは、芝コースで実戦モードの3頭併せを敢行。直線まで、格下2頭に歩調を合わせていたが、ラストは気合一発でクビ差先着。ほとんど馬なりに近い追い切りながら、時計は6F78秒0-62秒1-48秒0-35秒3-11秒6と速い。
昨年の覇者ドリームジャーニーは脚もとの不安で、3カ月ぶりの実戦。坂路で主戦の池添騎手で追われたが、フットワーク、ラストの切れなどは好調時のもの。一杯に追われて52秒1-37秒9-12秒6をマーク。久々を全く感じさせない切れの良い追い切りを披露した。
美浦では相変らずゲート難が解消しないペルーサは、栗東から駆けつけた安藤勝騎手を鞍上に芝コースで僚馬ミッションモードと併せ馬。前夜から雨で不良のコンディション。ミッションモードを2馬身リードする展開から、直線で馬体が合うと、闘争心に火がつきラストは1馬身先着。ぬかるんだ馬場でもノメる事なくスムーズに加速し、66秒5-51秒4-37秒6-12秒2を馬なりで計時。デキは全く問題ない。あとはスタート難の課題だけ。
確定枠順は23日(木)の午後2時過ぎに発表される。勝ち馬投票券は24日にJRAのウインズ後楽園、新橋、梅田、難波の4カ所で、金曜発売(午後2時~午後7時)を実施し、25日からは全国のJRA競馬場、ウインズ等で発売する。レースは26日、中山競馬場10R、午後3時25分にスタートが切られる。