週開催の全レースVTRをくまなく見直し、着順・走破時計など、数値データだけでは判断できない“視覚的要素”を踏まえ、次走狙える馬（激アツ君）をピックアップします。


【10/14(土)】

東京3R　2歳新馬　芝1400m　晴　良
13番　ウォーオブサウンド（7番人気3着）
ゴチャッとしたスタートで、各馬一斉に先団に押し寄せた3角。無理はせずに馬込みを避けて、後方から進めた。力むことなく集団からは2馬身くらい離れた位置をじっくり追走できたことが、かえって良かったのかもしれない。比較的無駄の少ないコース取りで、直線は前が完全に開けた大外を通って伸びてきた。ストライド幅の広さの割に伸びそのものはジリっとした印象なのだが、それでも東京向きであるのは確か。血統的にもG1馬ファストフォースの下で、父がロードカナロアからディープインパクトの全弟ブラックタイドに変わっているので、走ってくるようなら先々も楽しみだ。次走、素質見極めの意味で狙ってみたい。　　【次走注目度：B】

京都12R　3歳上2勝クラス　ダ1400m　曇　良
6番　ジュストコル（5番人気2着）
スタートは極めてスムーズ。二の脚もついて、良いポジションを取れたが特に力む様子もなく、4角では抜群の手応えに絶好の進路だった。そのまますんなり抜け出して勝つかに見えたものの、決め手に勝る勝ち馬に内から掬われてまさかの2着。勝ち馬の上がりの速さと3ハロン通過34.4秒のハイペースを考えれば、今日の結果は事故のようなもの。初ダートだったが、今までなぜ芝しか使ってこなかったのか不思議なくらいダート適性は高そうな走りだ。次走、ダートのレースに使ってくるならば無条件で狙ってみたい。　　【次走注目度：S】


東京11R　G2アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス　芝1800m　晴　良　
6番　プレサージュリフト（2番人気5着）
パトVで見ると、スタート直後に寄ってきた両脇の馬に挟まれているのが分かる。それでも戦意喪失せずに中団に構え、馬群でじっと我慢していたのは良かったが、3角から4角で内の経済コースを通ってしまったのが敗因の全て。内はあまり良くなかったとみられるカーブの馬場状態に加えて、直線ここからというところで、前が完全に塞がってしまった。開けてから、ゴールまでまともに追えたのは100mもないくらいで、かなり脚を余した印象。仕掛けのタイミングとコース取り一つで結果は大きく変わっていたはずだ。次走どこになるかは分からないが、やはり府中は向いている。人気を見つつ、被らないようならばぜひ狙ってみたい。　【次走注目度：S】


【10/16（日）】
京都11R　G1秋華賞　曇　稍重
7番　マスクトディーヴァ（3番人気2着）
『レーティング』の記事で、リバティアイランドを逆転する可能性を秘めた馬として本命◎を打った。結果的に逆転はならなかったものの、大差をつけられ敗れた既存勢力組に比べれば、かなりいい内容で走った。手応えから考えてすべてが上手く行っても逆転はなかったようにも思えるが、直線で外に持ち出すまでにわずかに生じた前の詰まりと、横移動のロスがなければもう少し見ごたえのあるレースにはなったと思う。前走日本レコードを0.8秒も縮める時計で走って、反動無く今日の内容ならば、十分収穫はあった。次走がどこになるかは分からないが、リバティアイランドを脅かす数少ない馬として、今後も引き続き注目しておきたい。　【次走注目度：S】


（文：のら～り）

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