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日本競馬史上初の国際G1として、古くから東京競馬場を舞台に世界の強豪馬と日本代表との激闘が繰り広げられてきた。第1~3回(1981~1983年)は外国調教馬の強さに屈したが、第4回(1984年)はカツラギエースが一世一代の大逃げを打って粘り切り、日本調教馬として初制覇を果たしている。これまでに連覇を成し遂げたのは、第32~33回(2012~2013年)のジェンティルドンナただ1頭。そのほかの優勝馬を見ても、第29回(2009年)のウオッカ、第31回(2011年)のブエナビスタ、第35回(2015年)のショウナンパンドラ、第38&40回(2018&2020年)のアーモンドアイなど、総じて牝馬の活躍が目立つ。第26回(2006年)は同年の凱旋門賞で3位入線(のちに失格)に終わり、失意の秋を過ごしていたディープインパクトが貫禄のパフォーマンスを披露。勝利によって燻る思いを払拭し、引退レースとなる有馬記念へと向かうことになった。
▼2006年はディープインパクトが復活の勝利をあげた。
1970年代後半から「世界に通用する強い馬づくり」が提唱されるようになり、1980年になると海外の強豪馬を日本に招く国際招待競走の実施に向けた勧誘が本格化。アメリカ、カナダ、ブラジル、アルゼンチン、オーストラリア、ニュージーランド、インド、トルコの8カ国に対してレース概要を記した計画書が送られた。翌1981年に日本初の国際招待競走として創設。第1回はアメリカ、カナダ、インド、トルコの4カ国から8頭が招待馬として来日している(トルコのデルシム/Dersimは来日後に故障が判明したため不出走)。第28回(2008年)以降はジャパン・オータムインターナショナル、第34回(2014年)以降はロンジン社とパートナーシップを締結して施行されている。
1986年以降の優勝馬を掲載しています。
優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記と統一しています。
回数 | 開催日 | 優勝馬 |
---|---|---|
第43回 |
2023年11月26日
東京
芝2400m
|
イクイノックス
美
牡4 C.ルメール
木村哲也
|
第42回 |
2022年11月27日
東京
芝2400m
|
ヴェラアズール
栗
牡5 R.ムーア
渡辺薫彦
|
第41回 |
2021年11月28日
東京
芝2400m
|
コントレイル
栗
牡4 福永祐一
矢作芳人
|
第40回 |
2020年11月29日
東京
芝2400m
|
アーモンドアイ
美
牝5 C.ルメール
国枝栄
|
第39回 |
2019年11月24日
東京
芝2400m
|
スワーヴリチャード
栗
牡5 O.マーフィー
庄野靖志
|
第38回 |
2018年11月25日
東京
芝2400m
|
アーモンドアイ
美
牝3 C.ルメール
国枝栄
|
第37回 |
2017年11月26日
東京
芝2400m
|
シュヴァルグラン
栗
牡5 H.ボウマン
友道康夫
|
第36回 |
2016年11月27日
東京
芝2400m
|
キタサンブラック
栗
牡4 武豊
清水久詞
|
第35回 |
2015年11月29日
東京
芝2400m
|
ショウナンパンドラ
栗
牝4 池添謙一
高野友和
|
第34回 |
2014年11月30日
東京
芝2400m
|
エピファネイア
栗
牡4 C.スミヨン
角居勝彦
|
第33回 |
2013年11月24日
東京
芝2400m
|
ジェンティルドンナ
栗
牝4 R.ムーア
石坂正
|
第32回 |
2012年11月25日
東京
芝2400m
|
ジェンティルドンナ
栗
牝3 岩田康誠
石坂正
|
第31回 |
2011年11月27日
東京
芝2400m
|
ブエナビスタ
栗
牝5 岩田康誠
松田博資
|
第30回 |
2010年11月28日
東京
芝2400m
|
ローズキングダム
栗
牡3 武豊
橋口弘次
|
第29回 |
2009年11月29日
東京
芝2400m
|
ウオッカ
栗
牝5 C.ルメール
角居勝彦
|
第28回 |
2008年11月30日
東京
芝2400m
|
スクリーンヒーロー
美
牡4 M.デムーロ
鹿戸雄一
|
第27回 |
2007年11月25日
東京
芝2400m
|
アドマイヤムーン
栗
牡4 岩田康誠
松田博資
|
第26回 |
2006年11月26日
東京
芝2400m
|
ディープインパクト
栗
牡4 武豊
池江泰郎
|
第25回 |
2005年11月27日
東京
芝2400m
|
アルカセット
外
牡5 L.デットーリ
クマーニ
|
第24回 |
2004年11月28日
東京
芝2400m
|
ゼンノロブロイ
美
牡4 O.ペリエ
藤沢和雄
|
第23回 |
2003年11月30日
東京
芝2400m
|
タップダンスシチー
栗
牡6 佐藤哲三
佐々木晶
|
第22回 |
2002年11月24日
中山
芝2200m
|
ファルブラヴ
外
牡4 L.デットーリ
ダウリア
|
第21回 |
2001年11月25日
東京
芝2400m
|
ジャングルポケット
栗
牡3 O.ペリエ
渡辺栄
|
第20回 |
2000年11月26日
東京
芝2400m
|
テイエムオペラオー
栗
牡4 和田竜二
岩元市三
|
第19回 |
1999年11月28日
東京
芝2400m
|
スペシャルウィーク
栗
牡4 武豊
白井寿昭
|
第18回 |
1998年11月29日
東京
芝2400m
|
エルコンドルパサー
美
牡3 蛯名正義
二ノ宮敬
|
第17回 |
1997年11月23日
東京
芝2400m
|
ピルサドスキー
外
牡5 M.キネーン
スタウト
|
第16回 |
1996年11月24日
東京
芝2400m
|
シングスピール
外
牡4 L.デットーリ
スタウト
|
第15回 |
1995年11月26日
東京
芝2400m
|
ランド
外
牡5 M.ロバーツ
イエンチ
|
第14回 |
1994年11月27日
東京
芝2400m
|
マーベラスクラウン
栗
セ4 南井克巳
大沢真
|
第13回 |
1993年11月28日
東京
芝2400m
|
レガシーワールド
栗
セ4 河内洋
森秀行
|
第12回 |
1992年11月29日
東京
芝2400m
|
トウカイテイオー
栗
牡4 岡部幸雄
松元省一
|
第11回 |
1991年11月24日
東京
芝2400m
|
ゴールデンフェザント
外
牡5 G.スティーヴンス
ウィッテ
|
第10回 |
1990年11月25日
東京
芝2400m
|
ベタールースンアップ
外
セ5 M.A.クラーク
ヘイズ
|
第9回 |
1989年11月26日
東京
芝2400m
|
ホーリックス
外
牝6 L.A.オサリバン
オサリバ
|
第8回 |
1988年11月27日
東京
芝2400m
|
ペイザバトラー
外
牡4 C.マッキャロン
フランケ
|
第7回 |
1987年11月29日
東京
芝2400m
|
ルグロリュー
外
牡3 A.ルクー
コレ
|
第6回 |
1986年11月23日
東京
芝2400m
|
ジュピターアイランド
外
牡7 P.J.エデリー
ブリテン
|
第1回(1981年)は11月22日に施行。以降、施行時期が大幅に変更されることはなく、現在も11月下旬に開催されている。
施行場所:東京芝2400m(左回り) 出走資格:3歳以上 1着賞金:5億円 負担重量:定量
1981年 | 東京芝2400m、4歳(現在の3歳)以上、定量、国際招待競走として創設競走名は「ジャパンカップ」メアジードーツ/ Mairzy Doatesが芝2400mの日本レコードを更新 |
1982年 | 招待国にヨーロッパを追加 |
1983年 | 招待馬に地方競馬枠(1枠)を追加 |
1984年 | グレード制導入にともないG1(国内独自)に格付け |
1986年 | 出走奨励金を外国馬にも交付外国招待馬を、北米、豪州、欧州の地区代表制に変更ジュピターアイランド/Jupiter Islandが芝2400mの日本レコードを更新 |
1987年 | ルグロリュー/Le Glorieuxが芝2400mの日本レコードを更新 |
1989年 | ホーリックス/ Horlicksが芝2400mの日本レコードを更新 |
1992年 | 国際G1に格付け |
1993年 | 国際競走に指定 |
1999年 | ワールドシリーズレーシングチャンピオンシップに参加(~2005年) |
2002年 | 中山芝2200m(外)で施行 |
2004年 | JRA創立50周年の記念事業「ゴールデンジュビリーデー」として施行 |
2005年 | アルカセット/ Alkaasedが芝2400mの日本レコードを更新 |
2008年 | ジャパン・オータムインターナショナルに指定 |
2010年 | 1位入線のブエナビスタが2着に降着 |
2013年 | ジェンティルドンナがレース史上初の2連覇を達成 |
2014年 | ロンジン社とパートナーシップを締結競走名を「ジャパン・オータムインターナショナルロンジン賞ジャパンカップ」に改称 |
2018年 | アーモンドアイが芝2400mの日本レコードを更新 |
2019年 | 「ディープインパクトメモリアル」の副題を付して実施 |