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阪神ダート1800メートルとなって4年目。フェブラリーSの舞台、東京ダ1600メートル同様にスピードとスタミナが必要だ。
昨年の覇者トランセンドは、1年経ってさらにパワーアップした感じだ。父ワイルドラッシュは正統派のダート種牡馬で、母系の質も上々。母の父トニービンが底力を補強している。ハイペースで飛ばしても、容易にバテないパワーとスタミナがあるのが特徴。マイルGIを2勝しているが、本質的には粘り強さを存分に生かせる中距離がベストだ。
一昨年の覇者エスポワールシチーは、我慢比べのような消耗戦より、上がりの速いレースが向いている。息の長い活躍ができる血統背景で、復調なった今ならば当然、上位争いだ。
ダノンカモンは南部杯、武蔵野Sで連続2着。シンボリクリスエス産駒はダート巧者も多く、サクセスブロッケン(フェブラリーS)などがいる。ダート適性は高いが、本馬は母系がスピードタイプ。距離延長にはスタミナ面で不安が残る。
ヤマニンキングリーは初ダートのシリウスSで重賞勝ち。アグネスデジタルは現役時代、芝とダートでGI6勝をあげた。産駒もさまざまなタイプがいるが、勝利数はダートのほうが多い。祖母がケンタッキーオークス馬で、母系は底力十がある。ダートのGIでも格負けはしない。
フジキセキ産駒ミラクルレジェンドは、母系からもダート適性は高い。父の産駒はダートでも堅実で、代表産駒にJCダート2勝のカネヒキリがいる。充実している今ならば牡馬相手でも楽しみだ。
同じ牝馬のラヴェリータの父は米国で多数のGI馬を出している。ダートの中距離でスピードを生かす競馬が合っており、舞台はベスト。やや単調なので、自分の競馬ができるかがカギだ。
トウショウフリークはスイープトウショウ(父エンドスウィープ、宝塚記念など)の半弟。父キングカメハメハの産駒はGI7勝と大活躍しているが、産駒はJRAダート重賞未勝利。OP特別すら勝っておらず、その点はやや気になる。
ニホンピロアワーズの母系からはフジキセキが出ており、底力を秘める。スピードの持続力があり、先手を取れるような展開ならおもしろい。(血統取材班)
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