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ディープインパクトの孫世代の活躍ぶりが目にとまり、2020年にはキズナ産駒のビアンフェとレジェーロでワンツー決着も果たしている。なお、前者は1番人気、後者は11番人気と人気の差異もあったが、2頭の馬体重差が160kg(ビアンフェが558kg、レジェーロが398kg)ということも話題になる結果だった。
ちなみに、キズナは母の父がStorm Catであることを評価しやすく、過去には2019年2着アスターペガサス(13番人気・父Giant's Causeway)、オープン特別時代にも2015年3着マジックシャトル(10番人気・母の父Forest Wildcat)など、たびたびStorm Catの血を引く2桁人気馬が激走。中京芝1200m開催時に13番人気で勝利をつかんだ2021年レイハリアにおいても、同血脈を保持するロードカナロア産駒であったことは気にとめておきたい。
ナムラアトムは、父リアルインパクト×母サンクイーン2(母の父Storm Cat )。同産駒からは昨年の勝ち馬モズメイメイが出ているが、レース傾向を鑑みれば共に母系でStorm Cat の血を引く配合の共通点も強調しやすい。一方、本馬は半姉ナムラクレアがスプリント重賞で4勝の実績を持つことも評価に値し、同姉が同じディープインパクトの直系孫世代であることもポイントだろう。血統背景からも1200mへの距離短縮は歓迎といえそうだ。
アスクワンタイムは、父ロードカナロア×母ディープインアスク(母の父ディープインパクト)。父自身がオープン特別時代の11年葵Sの勝ち馬であり、別場所での施行ながら21年にはレイハリアが父仔制覇も飾っている。本馬は血統表内でディープインパクトとStorm Cat を併せ持つ配合が興味深く、ビアンフェやモズメイメイといった勝ち馬も間接的に引き合いに出しやすい。全兄姉2頭が重賞ウィナーという血統背景にも魅力がある。
ピューロマジックは、父アジアエクスプレス×母メジェルダ(母の父ディープインパクト)。今年のメンバーでは唯一のStorm Cat 直系となるが、3代母の父タバスコキャットを介してもStorm Catを保持する意欲的な配合が目に留まる。母は15年ファンタジーSを逃げてアタマ差2着、全兄メディーヴァルは23年韋駄天Sでオープン勝ちなど、スピード優位な血筋であり、本馬も逃げが板についてからは芝1200mで【2.2.0.0】と底を見せていない。
【血統予想からの注目馬】
①ナムラアトム ⑤アスクワンタイム ⑰ピューロマジック