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1月15日の中京11Rで行われた「第70回日経新春杯」(4歳以上オープン、GⅡ、芝2200メートル、ハンデ、14頭立て、1着賞金=5700万円)は、ハンデ59キロでデヴィッド・イーガン騎手とコンビを組んだ2番人気のヴェルトライゼンデ(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎)が中団追走から差し切って快勝。重賞2勝目をマークした。タイムは2分14秒2(稍重)。
クビの2着には好位から粘り込んだキングオブドラゴン(10番人気)、さらにクビ差の3着には外から末脚を伸ばしたプラダリア(4番人気)が入った。
外からゆったりとアフリカンゴールドが先手を取り、キングオブドラゴンが2番手につけたが、ヴェローナシチーが勢いづいて2番手の外から並びかける形。ヴェルトライゼンデは中団のイン、ロバートソンキーはその後ろからのレースとなり、人気を分け合う2頭は脚をためて進めた。4コーナーでは馬群が凝縮する形となり、直線に入るとキングオブドラゴンが先に抜け出して粘り込みを図る。しかし、道中ロスなく運んだヴェルトライゼンデが59キロのトップハンデをものともせずに末脚を伸ばして差し切り、決着をつけた。キングオブドラゴンがしぶとく粘って2着を確保。1番人気のロバートソンキーは伸び切れず5着に終わった。
◆D.イーガン騎手(1着 ヴェルトライゼンデ)「ジャパンカップで3着に走ったような日本でもトップクラスの馬に乗せていただいて、オーナーをはじめ、調教師など関係者の方々に感謝しています。理想的なポジションで運べて、調教から抜け出すとソラを使う面も分かっていたので、他の馬と一緒に抜け出さないよう心掛けました。GⅠでも好走する馬なので、ハートの強さ、ガッツもあるので、またGⅠで好走できるように頑張ってほしいです」
◆池江泰寿調教師「イーガン騎手が話していた通りの競馬をしてくれました。内(の馬場)も悪いのでうまく直線で外に出してくれましたね。(ハンデ59キロでのVは)価値は高いね。あとは右回りがどうか。(今後は)リフレッシュして。脚元もあるので、1回、1回様子を見てですね」
日経新春杯を勝ったヴェルトライゼンデは、父ドリームジャーニー、母マンデラ、母の父Acatenangoという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)サンデーレーシング。通算成績は13戦4勝。重賞は2022年GⅢ鳴尾記念に次いで2勝目。日経新春杯は池江泰寿調教師が12年トゥザグローリー、14年サトノノブレスに次いで3勝目、デヴィッド・イーガン騎手は初勝利。