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後半戦に入る冬の京都開催の日曜メーンはGIIIシルクロードS(芝1200メートル)。高松宮記念(3月30日、中京、GI、芝1200メートル)に関連する重要な一戦で、古馬スプリンターの一線級が顔をそろえた。
マジンプロスパー(栗東・中尾秀正厩舎、牡7歳)は昨年6月にGIII・CBC賞をレコード勝ち。引退した王者ロードカナロアと何度も接戦を演じている実力馬だ。58.5キロのハンデ克服がカギだが、実績的には最右翼。今週から短期免許で騎乗するクリスチャン・デムーロ騎手と新コンビを組む予定で、その手綱さばきも興味深い。
勢いに乗る牝馬2頭も、本番を占う意味で大いに注目される。中でも500万下から4連勝中のレディオブオペラ(栗東・白井寿昭厩舎、牝4歳)は内容、タイムとも非凡なものばかり。「ロードカナロアの後を追う」と藤田伸二騎手も宣言しているほどで、数多くの名馬を知る名手がその素質にほれ込んでいる。ハンデは55キロ(牡馬に換算すると57キロ)で、重賞初挑戦の牝馬としてはかなり見込まれた印象だが、これを克服すれば短距離界の勢力図を塗り替えてしまう可能性も十分。先行タイプが少ない顔ぶれも、味方しそうだ。
もう一頭、尾張Sを制したストレイトガール(栗東・藤原英昭厩舎、牝5歳)も、キーンランドCで2着に敗れたとはいえここ6戦で5勝2着1回という安定感。こちらも55キロのハンデだが、オープンでの経験を積んでいることや、【3・2・0・0】と抜群の相性を誇る岩田康誠騎手とのコンビ復活で、好勝負が見込まれる。
プレイズエターナル(栗東・安田隆行厩舎、牡4歳)は、カレンチャン~ロードカナロアと短距離界を席巻してきた安田隆行厩舎の新エース候補。オープン入り後は勝ち星こそないものの堅実な成績を残してきた。ハンデ55キロなら、ここでも上位争いが可能だろう。
他では、ラピスラズリSを制した56キロのアフォード(栗東・北出成人厩舎、牡6歳)、馬体が充実して2連勝と波に乗る55キロのレオンビスティー(栗東・矢作芳人厩舎、牡5歳)、単騎逃げなら一変がありそうなテイエムオオタカ(美浦・石栗龍彦厩舎、牡6歳)なども上位進出をうかがう。
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