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阪神の日曜メインは京阪杯(28日、GIII、芝1200メートル)。12Rで発走が16時15分と通常のメインレースより遅いので注意したい。
京阪といえば京都のイメージが強いが、競馬場が工事中のため2年続けての阪神開催。昨年は3番人気のフィアーノロマーノが勝ち、2着に1番人気のカレンモエ。ただ3着には12番人気のジョーアラビカが入ったため、3連単は8万5070円の好配当になった。今年も実力伯仲のメンバー構成で手広い検討が必要だ。
ちなみに昨年、出走した中から、今年も4頭が登録してきたが、最大の注目はシヴァージ(栗東・野中賢二厩舎、牡6歳)だ。昨年は5着に敗れたが、今年に入ってからグンと成長した。初戦のシルクロードSで重賞初制覇を飾り、その後は安土城S2着、パラダイスS5着。リステッドで勝てないレースが続いたが、夏場を休養に充てたことが功を奏して秋初戦のスプリンターズSで3着と好走し、地力を強化したことをアピールした。レース内容もこれまでの末脚勝負から、好位付けに転じての好内容。「収穫のあるレースでした」と野中調教師は成長を感じている。前走後は短期放牧でリフレッシュ。帰厩後の雰囲気は良く、Vの最有力候補といってもいいだろう。
勢いが目立つなら4連勝中のレイハリア(美浦・田島俊明厩舎、牝3歳)だ。3月に未勝利戦を勝ち、続けて1勝クラスの雪うざき賞を制覇。その後は葵S、キーンランドCと重賞を連勝している。特に前走は初の年長馬相手で、スッと逃げられない展開だったが、ゴール前でアタマ差抜け出した。走るたびにたくましさを増してきており“もう一丁”があっても不思議ではない。
ファストフォース(栗東・西村真幸厩舎、牡5歳)は、スプリンターズSで15着に敗れたが、見限れない魅力を持っている。その前の2走はCBC賞を日本レコードで制覇し、稍重の北九州記念2着とGIIIで馬場を問わず好走。今回もチャンス十分だろう。
エイティーンガール(栗東・飯田祐史厩舎、牝5歳)も、スプリンターズS13着からの巻き返しを期す。2走前はキーンランドC2着。末脚が生きる展開なら浮上する。
ライトオンキュー(栗東・昆貢厩舎、牡6歳)は4番人気と上位に評価された高松宮記念17着後、放牧で馬体を立て直した。侮れない存在だ。
関東馬ではアイビスサマーダッシュを勝ったオールアットワンス(美浦・中舘英二厩舎、牝3歳)がトップに評価される。距離が1ハロン延びるが、成長期の今なら心配はいらないだろう。
京王杯2歳S、アーリントンCを勝っているタイセイビジョン(栗東・西村真幸厩舎、牡4歳)、CBC賞、北九州記念を制しているレッドアンシェル(栗東・庄野靖志厩舎、牡7歳)もともに近況はひと息だが、マークは必要。他では3勝クラス、リステッド・夕刊フジ杯オパールSと連勝しているサヴォワールエメ(栗東・辻野泰之厩舎、牝5歳)、フィリーズレビュー優勝馬シゲルピンクルビー(栗東・渡辺薫彦厩舎、牝3歳)なども争覇圏内。
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